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桜が現れた。桜の花びらが舞い落ちる。
入学した新入生さんは友達を作っている。
今日は4月1日。
エイプリルフールだね。
皆は嘘をつく。でも花びらだけは嘘をつかない。
花び らは裏表ないように色が鮮明で素敵だ。
4月をすぎてしまえばもう見ることはできない。
4月1日がいちばん綺麗なのに。
皆嘘をついて楽しんでいる。素敵な事があるのに。
気づいていない。
皆は花びらと真逆だね。
嘘をつかない花びらと嘘をつく皆。
裏表ないような花びら裏表がある皆。
心が白な花びら心が真っ黒な皆。
どうして素敵なことを見つけれないのだろう。
でもある意味いちばん綺麗だね。
皆で嘘をつきあって楽しみあって笑顔が咲いて。
1人で花びらを眺めている私より綺麗。
私は花びらがあるから悲しくない。
でも花びらは4月をすぎてなくなる。
神様は酷いね。残酷だよ。
神様よりも花びらの方が美しいね。
そんな私の前に現れた貴方。
花びらと同じ様、いえ、花びらより。
美しゅう。
貴方は言ってくれた。
「好きだよ。」
貴方と一緒にいれることが幸せ。
ただ静かに生きて欲しい。
幸せに生きて欲しいだけだった。
それなのに。
貴方は儚く散る花びらと同じ様に散っていったね。
4月1日。貴方の命日。
私は一生忘れることはできない。
4月1日。エイプリルフール。
嘘。だね。
嘘をついてもいい日、だね。
4月1日。好きって言ってくれたね。
なのに。ね。
桜の花びらが舞い落ちる。
4月1日