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Side Akihiro
「その前に話があります。」
背中に冷たい何かが走る。
「ここに来る前に関さんのところに行って気持ち伝えてきました。」
「アイツなんだって?」
「気持ちは嬉しいけど応えられないそうです」
「それ言うために来たの?」
自分の声が強張ってるのがわかる。
「それもありますけど、もう一つあって」
「何?」
「この関係、もうやめにしませんか?」
ついに言われてしまった。いや、言わせてしまったの方が正しいかもしれない。もともと持つべきじゃなかったんだ。仕方がない。
「わかった。ごめんな。嫌な思いさせて」
「あの、そうじゃなく
「帰って」
「え、でも話まだ
「帰れ!!!」
思わず声を荒げてしまった。困惑する祐希をよそに続けた。
「わかってんだろ、俺が祐希のこと好きなの。」
ずっと隠していた気持ちが喉の奥からごろりとこぼれ出る。目に力が入るのがわかる。
「失恋して弱ってるとこつけ込んであんなことして悪かったよ。」
「ごめん。謝って済む話じゃないのわかってるよ。もうこんなことしないから、だから出てってくrんうう」
言い終わる前に強引なキスで口を塞がれた。どんどん深くなって舌を捩じ込まれて絡め取られる。
「っはあはあ。何してんの?」
「好きです。」
は?会話成立してなくね?、、、こいつ好きっていた?
「山さんのことが好きです」
「え?どゆこと?だって祐希、関田のこと…」
「はい好きでした。でももう過去形です。確かに初めはヤケクソでした。でも、ずっと過ごすうちに山さんのことどんどん好きになりました。」
祐希は背筋を伸ばしてまっすぐ俺を見た。
「俺が今好きなのは山さんです。」
「まじ?」
「はい。だからもう、体だけの関係やめたいです。」
「そうだね。祐希、俺の恋人になってくれる?」
「はい。もちろん」
その返事に安心して、思いっきり抱きしめる。祐希焦ってるけどそんなの知らない。
「振られるかと思った」
「早とちり。ばか。」
なんて悪態つきながら頬擦りしてくる。なんだよツンデレ。猫か。あー可愛い。
「ねえ、、、」
上目遣いで何か言いたげ。でも言われるまで動きませーん。
「どーしたの?」
「しないんですか?」
「何を?」
「恋人になって初めてのえ⚪︎ち」
その言い方反則だろ!
「手加減しないからね?」
「はい」
祐希の体を抱き上げ、寝室に向かった。
ーー
Side Yuki
朝、目が覚めるとアキさんはまだ寝ていた。あーあ、また着替えさせてもらっちゃった。体を起こした瞬間、腰に激痛が走る。
「痛ああああ!」
「おはよ、なんだよ朝から」
アキさん起きちゃった。てか、なんだよじゃねーし。あなたが激しくしたからでしょうが。不満が顔に出ていたのだろう、
「しょうがないじゃん。祐希が可愛く「もっと」っておねだりするんだもん」
「ばかあ!」
んなの言い返せないじゃん。記憶あるし。めっちゃ良かったし。
「ま、今日オフなんだし、一日面倒は見るから」
「当たり前です」
ちょっと拗ねてみる。そんな僕を見て生意気だなーと笑いながらベッドから立ち上がりカーテンを開けた。俺にはパジャマ着せるのに自分パンイチなんすね。
「なーに、またしたくなっちゃった?」
「結構です」
「冗談、冗談。朝食どうする?パン?それともトースト?」
「どっちもパンじゃん」
「はいはい、ご飯ね。やっぱ日本人は米よな〜」
準備するから待っとき。そう言って部屋を出てしまった。
1人になった寝室のベッドでゴロンと転がり窓の外を見る。
雨はあがって爽やかな晴れ空が広がっていた。
ー完ー
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以上、ノベル版でした!
♡いっぱいしてね〜(*^^*)