僕はあの男が嫌いだ
あの男とはいつも騒いでばっかでうるさい
“若井”と言うやつだ
若井は友達が多くクラスの中心的な人物
僕とは真逆だ
うるさいことが苦手な僕にとって若井という存在は本当に不愉快でしかない
なのにあいつは僕に絡んでくる
僕は目立つことが嫌いなのに
あいつが絡んでくるようになったのは中2の冬だ
僕は音楽が趣味で作者作曲もやってたし
ある程度の楽器にも触れていた
いつしかそんな噂が広まって
彼はちょうどギターをしていたので僕に興味を持ってしまった
もちろん僕も同じ音楽好きな仲間は欲しい
だけどそれを選ぶ権利もあると思う
僕は若井を受け入れたくなかった
いつもクラスの中心にいて誰とでも仲良くできてモテてなんでも出来てそんな彼が苦手だった
どうせ彼奴らの関係なんて浅い
だけどそんな彼が羨ましくも感じる
それと同時にそんな若井に求められてるという優越感があった
僕はほんとに哀れだな
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