sm.kr
腐要素あり
ほんの少し流血表現あり
mdの死入ります
マフィアパロ
結構前に書いたものではありますが相互様と少し設定?が似ていたのであげるか迷っていたものです。
ダメそうであればすぐ消すので言ってくださると幸いです。
バシャバシャと走る音と、俺の浅い呼吸音が聞こえる。
後ろから、誰かを探しているような声も聞こえるが、聞こえないふりをして先へ先へと走っていく。
kr「あっ、」
ズサ
kr「…いって…。」
走り続けた俺の足はもうフラフラで、何も無いところで躓いて転けてしまった。
…これから俺はどう生きていけばいいんだろう。
そんな絶望に打ちひしがれ、真っ暗な夜、雨に打たれながらぼーと座っていると、後ろから知らない人の声が聞こえた。
??「こんなとこで何やってんだ」
振り返ると、目の前にいる人は小柄で細い人。だけど恐怖で手足が震えてしまうほどの怖い雰囲気、圧を持っていた。
kr「ぁ、ぇっと…。」
??「…ここは入っちゃダメだって親に言われなかったのか?」
と、俺が怖がっていたのが分かったのか、座っていた俺に目線を合わせるようにしゃがんで、優しい目を向けてくれた。
…さっきの人とはまるで別人。
kr「…ぉ、や…。いなくて…。」
??「…帰る場所は?」
kr「…。」
??「…ないならないと、あるならあるとしっかり言え。」
kr「…あるには…ある…けど…」
あそこへはもう…帰りたくない。
??「…こっちへ来い」
と、彼は俺の腕を引っ張り車の中へと入る。
??「名前は?」
kr「…きりやん。」
??「きりやん。いい名じゃん」
kr「あ、ありがとう、。」
そういうと
ピンッ
kr「!」
何故かおでこにデコピンをされてしまった。
??「他の奴らの前で俺にタメ語は使うな。分かったか?」
kr「…なんで?」
??「…お前他のところでそんなんやってたら即殺されるぞ。」
…即殺…?
俺にはなぜ殺しが出てくるのかがさっぱり分からなかった。
??「とりあえず分かったな?」
kr「…2人ならいいの?」
??「…あぁ。」
kr「…そっか…!わかった。」
そう返事をすると、彼はそっぽ向いてしまった。
…というか、ここはどこなんだろう。
そう思いながら窓の外を眺める。
??「…いくつだ」
kr「…いくつに見える?」
??「…高校生くらいか?」
kr「じゃあ高校生で。」
??「…めんどくせ。」
そう小さい声で彼は呟いた。
…彼の口からその言葉が出るのは少し…というかだいぶ怖い。
ずっと俺が年齢を答えるのを待っている視線を感じる。
中々言い出さない俺に痺れをきらせ、次の話へと進めてくれた。
??「…お前と年齢が近い奴がいる。そいつと同じ部屋にするから仲良くしろよ」
kr「貴方とは一緒にいれないの?」
??「…居れないな。」
kr「…そっか…。」
…ずっと一緒に居れるのかと思っていた。
俺の反応を察し
??「…俺の部屋に来ることは許してやる。いつでも来い」
と、少し呆れたように言った。
kr「…ありがとう…!」
そんなことを話していると、どこかへ着いたらしく車が止まった。
運転席の方は見えないが、誰かが降りたということだけは分かった。
すると、すぐに彼と俺の方の扉が開いた。
ガチャ
??「ボス。ついたよ」
??「…対等で話すのか話さないのかどっちかにしろよ」
??「でも、名前は普段もぱっと出ちゃいそうじゃん」
??「ならずっと敬語で喋っとけ」
??「それもやだー、!!」
彼は今までと少し話し方を変え、仲良さそうに車をおり、2人で前へと進んでいく。
…あの人は誰なんだろう。
??「…あの、降りられないんですか…?」
kr「あ、す、すみません…。」
俺は彼らの会話に気を取られすっかりと降りるのを忘れていた。
??「いえ。」
俺が降りると、車の扉をパタンと閉め、「こちらへ」と言って先へと進んでいく。
彼についていくと、先に向かっていた2人の姿が見えた。
??「あ!遅いよ。ボスが待ちくたびれてる」
??「ごめんごめん」
??「さっさと入るぞ」
そう言って彼が扉を開けると、中は広く、赤いカーペットがひかれていた。
??「…きりやん。ようこそバイウェイへ。」
そう言って、彼は家の中で手を差し伸べてくれている。
俺は、訳も分からずとりあえず彼の手をとるため、家の中へと入った。
バタン…
コメント
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ゆづさんのマフィアパロ!!!嬉しすぎます!!楽しみでしょうがない…!
おおおああああ!!整地マフィアパロぉぉお!! 新連載も楽しみにしてまふ!!!