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乱歩「その銃を調べて何も出なければ僕は口先だけの阿呆ってことになる」
乱歩さんは阿呆じゃ無いんだけどなぁ…
箕浦「……ふん
貴様の舌先三寸はもう沢山だ
杉本,見せてやれ
ここまで吠えたんだ。納得すれば大人しく帰るだろう
これ以上時間を無駄にはできん。銃を渡してやれ」
杉本「…………」
杉本巡査は何も応えない
箕浦「おいどうした」
遥華「いくらこの街でも素人が銃弾を補修するのは容易ではありません
官給品の銃であれば尚更です」
杉本「…………ッ」
お姉ちゃんの言葉が杉本巡査に突き刺さる
箕浦「何を……黙っている杉本」
乱歩「彼は考えている最中だよ
減った三発分の銃弾についてどう言い訳するかをね」
箕浦「オイ杉本!お前が犯人の筈がない
だから早く銃を渡せ!」
其の言葉は杉本巡査を追い詰めるだけだ
杉本巡査は銃を出した
太宰「マズい」
敦「!」
杉本巡査は近くにいた僕のこめかみに銃を突き付けた
太宰「行け敦君!」
敦「え!?」
太宰さんは敦さんの背中を押した
箕浦「止めろ!」
サッと杉本巡査の鳩尾を肘で強く殴る
其の侭サッとしゃがんだ
敦さんは押された勢いのまま杉本巡査を押して拘束した
太宰「お,やるねえ」
杉本「放せ!僕は関係ない!」
苦しいよ?苦しいよ?
乱歩「逃げても無駄だよ
犯行時刻は昨日の早朝。場所はここから140米上流の造船所跡地」
杉本「なっ何故それを……!」
乱歩「そこに行けばある筈だ
君と被害者の足跡が。消しきれなかった血痕も」
杉本「どうして……バレるはずないのに……」
杉本巡査は自白した様なものだろう
箕浦「続きは職場で聞こう
お前にとっては……元職場になるかも知れんが」
箕浦さんは杉本巡査…いや,杉本さんに手錠をかけた
僕は敦さん,太宰さんと一緒に取調室の中を見ていた
お姉ちゃんと乱歩さんは鉄パイプの椅子に座っている
杉本「撃つ心算(つもり)は……なかったんです
彼女は……政治家の汚職事件を追っていた
そこで予想外にもある大物議員の犯罪を示す評価品を入手したようなのです
しかし議員も老獪。警察内のスパイを使って証拠を消そうとしたのです」
遥華「そのスパイが……貴方というわけですね?」
お姉ちゃんカッコいい!
杉本「昔から……警察官に憧れていました
試験に3度落ちて落ち込んでいる時男に声をかけられたのです
警察官になりたいかと……
議員の力で警官になり見返りに指示に従ってました」