この作品はいかがでしたか?
112
この作品はいかがでしたか?
112
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
続き
sha視点
やっぱりスマイルはいつ話しかけてもなんだか素っ気ない。
その度に何となく悲しい気持ちになるのが不思議で仕方ない。
よし、もっと仲を深めよう!
そう思ってオレは、放課後一緒に帰ろうと誘うことにした。
~放課後~
「スマイルー!たまには一緒に帰ろうぜ!
いつも1人じゃ寂しいだろ?」
「……別に寂しくないけど。
まぁ、いいよ。たまには話し相手がいてもいいしな」
「やったー!じゃ、帰ろうぜ」
他の友達と一緒に帰るのは、それなりに楽しい。
でも、スマイルと一緒に帰れるのは、どうしてこんなに嬉しいんだろう。
…………なんで、こんなに胸が高鳴るんだろう……?
✧• ───── ✾ ───── •✧
sm視点
……もう放課後だ。
今日も本を読みながらゆっくり帰るか……
「スマイルー!たまには一緒に帰ろうぜ!
いつも1人じゃ寂しいだろ?」
え?一緒に帰れるの?
……嬉しいな……
「別に寂しくないけど。
まぁ、いいよ。たまには話し相手がいてもいいしな」
「やったー!じゃ、帰ろうぜ」
シャークんはいつも人に囲まれてるけど
今だけはシャークんを独り占めできる。
はは、まさかこんなに好きになってたなんてな……
✧• ───── ✾ ───── •✧
sha視点
「それできんときがさー!」
……なんか、オレのことだけ一方的に話してるような……
「……スマイル、オレ、もっとスマイルのことが知りたい!だからさ、なんでもいいから教えてよ!」
「え……別に俺のことなんか知ったって……」
オレはスマイルの手を掴み、真っ直ぐにスマイルの切れ長の瞳を見つめて言った。
「スマイルのことだから知りたいんだよ」
「……あっそ……///
じゃ、答えられることは答えてやるよ……」
「え、いいの!?やったー!」
「じゃあ、好きな食べ物は?」
「スナック菓子。読書しながら食べられるしな」
「じゃあ嫌いな食べ物!」
「……うーん……イカ墨パスタ……かな?」
「あ、オレもイカ墨パスタ嫌い!」
「じゃあ……____」
こんな調子で、オレの質問攻めは続いた。
「なぁ、シャークん。俺からも、質問していいか……?」
「ん?いいよ」
「………………同性愛、どう思う……?」
「え……」
✧• ───── ✾ ───── •✧
sm視点
「それできんときがさー!」
あまり人とのコミュニケーションは慣れていないが、シャークんの話を聞いているのは楽しい。
そんなことを思いながらシャークんの話に耳を傾けていると、
「……スマイル、オレ、もっとスマイルのことが知りたい!だからさ、なんでもいいから教えてよ!」
……え、俺のこと……?
「え……別に俺のことなんか知ったって……」
次の瞬間、俺はシャークんに手を握られていた。
……心臓が痛い。
顔が熱い。
息がしづらい。
「スマイルのことだから知りたいんだよ」
俺のことだから……?
そんなこと言われたら、期待しちゃうだろ……
「……あっそ……///
じゃ、答えられることは答えてやるよ……」
「え、いいの!?やったー!」
無邪気なシャークん、なんだか新鮮だな……
こんなシャークんを、俺だけが見ていられるなんて……
「じゃあ、好きな食べ物は?」
「スナック菓子。読書しながら食べられるしな」
「じゃあ嫌いな食べ物は?」
「……うーん……イカ墨パスタ……かな?」
「あ、オレもイカ墨パスタ嫌い!」
シャークんと一緒か……
こんな些細なことでも喜んじゃうなんてな……///
「じゃあ……____」
俺のことを、こんなに真剣に知ろうとしてくれる人は、初めてだ……
………………やめろ、シャークん。
諦めなくちゃいけないのに、
もっともっと好きになっちゃうだろ……。
苦しい……。
「____男を好きになるとか、気持ち悪……」
シャークんにまで気持ち悪いって言われたら……
そんな気持ちから解放されたかったのか、単純に安心を求めていたのか、俺の口は勝手に動いていた。
「なぁ、シャークん。俺からも、質問していいか……?」
「ん?いいよ」
「………………同性愛、どう思う?」
「え……」
長いですね……
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます︎💕︎
ぜひぜひハート、コメントお待ちしております︎🫶🏻
それでは〜⋆⸜👋🏻⸝⋆