僕たちは無事に到着した
街というより村に近い
また涼架先生が小さなお店に話を聞きに行く
僕もついていった
少し足りない食料を買い足しリュックに詰めた
涼架「最初にこの集落にやっぱり
Drがいたんだわ
日本人なんて限られるもの
そしてここから15km移動する
その集落はここか、ここ、あとここよね」
3箇所をマークした
大森「多分綺麗な水も必要だから北上したこの辺りの方が可能性あると思います」
3箇所から北上した川近くの集落を指差した
しかしここの集落の人曰く、北上した集落のいわゆるネイティブは荒い気質なので
そんなところに本当に日本人は入って行ったのかと首を傾げていた
不安がよぎる
でも行くしかない
違ったならまた別の場所を探すだけなのだから
バスが少し先までなら出ているというので
待った
大森「こんなとこまで来ちゃいましたね、ほんものだー」
と僕は待ち時間に後ろの植物をしらみつぶしに触っていた
涼架「ええ、あと少しだわ
でももう・・25日は過ぎたわ?
・・ただ通信できる環境にないのよね」
そう言いながら涼架先生は自分に言い聞かしていたようだった
大森「大丈夫ですよ、教授ってなんでもこなせちゃうんです、多分行ったら研究してるか
寝てますよ
一回寝たら起きないから」
涼架「そうね、そう願いたいわ」
1時間後にバスが来た
自分たちにも少しづつ疲労がじわじわ広がっているのにも気付き始めていた
俺は現地で若井教授と研究できるという喜びと不慣れな移動とがあいまって少し興奮して寝れていなかった
そして俺はバスに揺られ
心地よくて少し寝てしまった
ぼくは耳元の声で起こされた
涼架「大森くん大森くん
おきてっ! ねぇ!おきなさい!!』
小声で僕を起こす先生の声だ
慌てて目を覚ますと目の前にナイフがあった
涼架「現金なんてほとんど持ってないって言ってるのにダメね」
バスのドライバーが乗客が僕たちだけになると襲ってきたらしい
そして前を向きながら小声で
涼架「私がおとりになるからバスを乗っ取る??
大森くん運転できるかしら?
それとも二人でこいつやっちゃう???
なんとかなるかしらね?」
涼架「あ、そう大森くん私の左の靴の中に護身用に小型ナイフ入ってる
気を逸らしてる時にブーツから取ってちょうだい!いい?内側よ」
「いくわよ」
「こんなことしたくないけど!」
そういうと涼架先生は立ち上がり
フードジッパーを降ろした所で
ブラトップをずらし胸をあらわにした
ドライバーが怯んだ時に俺はちょっと見たかったけど我慢して先生の靴に入ってるナイフを取り出した
折り畳みのナイフだ
素早く延ばしドライバーをそのまま下から太ももを切りつけにいった
ドライバーが倒れたが
バスのドアの方にはいけない
通路を塞いでいるからだ
海外のぼろいバスでよかった
涼架先生がリュックを掴んで後部座席の壊れた窓から身体ごと飛び降りた
俺も続いて走る
その前にもう一回ドライバーの腕を
軽く傷つけた
これで追っては来れないと思った
とりあえず走って逃げれるところまで逃げた
方角も何もかも無視して二人で走った
アマゾンに入って仕舞えばそれはもう
モザイクで追っては来れないと二人安堵した
涼架「大森くん無事かしら ハァハァ」
大森「ゼェゼェ うっす、なんとか」
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