※ご本人様には関係ございません
※学パロ
※キャラクター崩壊、捏造、解釈不一致
あの、靴箱に手紙が入っていた日。ビクビクしながら家に帰って、誰かと連絡を取るのも怖くてそのまま寝てしまった。
証拠写真まで撮られている。いつばら撒かれてもおかしく無い。
こんなんがバレたら、どうなるんやろうって。
けど……別に、ショッピなら。「なんでそんなことで気にしてるん?」って軽く見るはずや、ばら撒かれたくらいで関係を切ろうとするほどこの関係は浅くないはず、そうや、きっと……きっと………。
言うのも怖くて、言わなかった。
関係に終止符なんて打ちたくなくて、言わなかった。
ただ、あの日から靴箱には俺らの行為写真と『気 持 ち 悪 い』『や め ろ』等の手紙が頻繁に……いや、毎日残されている。
それだけならまだしも、最近は『ば ら す ぞ』等の手紙も多くなってきて、そろそろショッピに相談すべきかと悩んでいる最中。
……流石に潮時、か。
俺は別にやけど、ショッピは陽キャグループの一員。ばら撒かれたら居場所が無くなるのはショッピやし、一応言っといた方がええやんな?
手の中に持っていたあの手紙が、ぐしゃりと潰れる。
旧校舎の床がきしむ音に揺れながら、空き教室まで向かった。
syp「お待たせっ!チーノ♡」
いつも通り、空き教室で待っていたチーノに駆け寄る。
ci「ショッピ……」
チーノはどこか深刻そうな、決心するような表情でこちらを振り向く。勘がいい、と自負できるようなものは持っていないが、何かがズキリと合図を送る。
syp「ど、どーしたん、?w」
苦笑を浮かべると、チーノは目に大きな穴を開けたような、無表情の最先端みたいな顔をする。
チーノにこれ以上言葉を続けさせるのは、自らの首を絞めること。分かっていた、が、ちゃんと聞かなければならないとも脳は訴えかけていた。
ci「……やめよう、こんなこと」
syp「は、……?」
大まか感じではいたが、いざ言われると疑問で蹴り飛ばしたくなる。
何で?好きやなかったん、俺のこと。あんなに嬉しそうやったやん、やってる時。別の奴ができたん?俺以外の奴が?お前は俺のおもちゃなんやろ、なんで別のところ行くん。なんで別の奴を気にかけるん。やっぱり高校なってグループ外したんが悪かった?そんなんでやめるくらい浅いやつやったん、チーノ。俺はチーノがおらんなってどうやって発散したらいいん?そんなチーノの一方的な思いで俺が苦しまなあかんの?なんで?そもそも嫌いになる理由がないやろ。最初から嫌やったん?やったら最初っから言ってや。楽しかったんやろ?嬉しかったんやろ?それを今更切るん?なんで?
syp「ふざけ……ッ!」
ci「待って、お願い、話聞いて?」
首を掴もうとすると、チーノにストップをかけられる。チーノは本気で焦っているようで、俺も必然的に動きが止まる。
ci「……こんなん入ってたんよ、靴箱に」
チーノが手渡したのは、『ば ら す ぞ』と書かれたメモ書きに俺がチーノの首を絞めている写真。
明らかに第三者が撮影したもので、チーノが自主的にやったとは思えない。
syp「は……」
衝動で後ろを振り返る。誰も……いない。
ci「似たようなんが……1週間くらい前から、」
なんでバレたん?人の気配とかあった?そもそもなんでこんなとこまで第三者が来てるん?というか、チーノの靴箱ってことはチーノの関連者やろ。なんでチーノ他人のヘイト買ってるん?
ci「俺もさ、ショッピのこと嫌いやないし、……今度からどっちかの家とか……」
これバラされたらどうなるん?俺の立ち位置終わるって。ここまで築き上げてきたんやで?俺がどれだけ努力したと思っとんの?これチーノのせいやろ。チーノの靴箱に入ってるってことはそういうことやろ。なんで俺の立ち位置汚すん?そもそも1週間も前からとか、もっと早く言えや。ばら撒かれたらどうするつもりやったん?
ci「あ、も、勿論ショッピが嫌やったら場所は考え……」
syp「うっさい黙れッッッッ!!!!!!」
ci「ッ、!?!?」
うるさいうるさいうるさい……っ、ただの玩具のくせにそんな期待するような目すんなよ俺に迷惑かけんな黙れ黙れ黙れ黙れ……ッッ
syp「……チーノ、もう関わらんわ」
ci「え、い、いや、頑張れば……」
syp「ばいばい」
放り投げていた鞄を持って、教室から出ていく。
その日以降、チーノとは裏でも勿論表でも、関わらなくなった。
例え貴方様が望まなくとも
貴方様を汚すモノは、排除いたします。
人間の醜い裏側。結局一方的な恋。
閲覧ありがとうございましたー!