デビューできただけマシ、と言ってしまえばそれまでだが、もっと上を、光を目指したい僕にとって、不完全燃焼の日々。返事は保留のまま、僕もいろんな事情を考えて、それ以上は求めないように努力した。勝手に好きなだけなのに、タロの行動範囲を狭めるのはよくない。
タロは、タロヒョンは僕の精神的支柱。どこにいても、何をしていても、……誰といても、タロが幸せならそれでいい。
笑っていてくれたら、幸せでいてくれたら。……できることなら、僕より多くの愛を注いでほしいと、思うけど。
どちらからともなく、時間の空いたクリスマスを一緒に過ごすことになった。
いつも誰かがいて、ふたりきりになることはなかったから、その話を聞かずにいられた。でもふたりだとやっぱり気になってしまう。
今の関係を壊さないよう、仕事仲間としてもうまくやっていけるように、聞かない方がいい、聞くべきじゃないって思っていても。
あまりに無邪気に笑うから、どうしても止められなかった。
ご飯を食べながら、ひとしきり笑って訪れた沈黙。タロをじっと見つめて、言った。
「好きだよ、タロヒョン。……やっぱり」
「やっぱりってなに」
ああ、はぐらかそうとしてる。わかったから、同じノリで返した。
「やっぱりってなに、じゃなくてそこは僕もだよ、とか言わなきゃでしょ」
「言えないよ、言わない」
あくまでも笑顔で、僕を傷つける。もちろん冗談だってわかってる。わかってるけどなんか、泣きそうだ。もっと演技の勉強すればよかった。
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