ライアの笑みが消えた瞬間、結那はナイフを掲げた。空気が凍りつき、時間が止まる。
ライアはそのまま固まり、宙に凍結したかのようにピタリと止まる。
「……終わりだよ、ライア。」
結那の声は響いた。彼女はライアに近づき、体を軽々と抱え上げた。時を止めたまま、彼女は地面を見下ろし、ナイフを振る。
すると地面が裂け、ぽっかりと深い穴が現れた。
「あなたには、ここがお似合い。」
ライアを穴に放り込むと、結那は指を鳴らした。土と石が一気に動き出し、ライアを包み込み、地中深くへ埋めていく。
最後に見えたライアの顔には、驚きと満足げな笑みが浮かんでいた。
「さよなら、ライア。」
結那は時を動かし始めた。しかし、ライアはどこにもなかった。最初から存在しなかったかのように、完全に消え去っていた。
「……これで、少しは静かになるかな。」
結那はタピオカを吸いながら、冷たい視線を地面に向けた。その目には、覚醒した者だけが持つ圧倒的な力が宿っていた。
コメント
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結那!!覚醒きちゃあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"