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今日は9月1日
夏休みの大半はお父さんの実家で過ごした。
今日は東京に帰る日。
、、、いつもと何かが違う?
いつもなら下の階から僕を呼ぶ声がする、だけど今日はやけに静かだ。
僕は寝起きでフラフラとした足取りで階段を1歩1歩慎重に降り居間へ向かった。
いつもなら居るはずの親と祖母が居ない。
僕は嫌な予感し咄嗟にテレビを点けた。
おかしいこのテレビはまだ買い換えたばかりだと祖母は言っていた。
なのに、、、僕は何度も点けたり消したりしたがやはりテレビは砂嵐しか流れない。
「たまたまだよな」
僕はそう言い親達を探しに外へ出た。
ここは田舎でもかなり人は多い方、朝も人々の声で賑わっている、 だが今日は違った。
人いや動物すら居ない。
そこで僕は思い出した昔祖父からこんな話を聞いた事がある。
病室のベッドに横たわる祖父が言っていた、8月32日の都市伝説、僕はそんなの信じていなかったがその時祖父が言っていた光景と瓜二つなことが今起きているから信じざる得ない。
まだ分からないことだらけだ、今日は一旦家に帰ろう。
悪い夢だと思いたかったが今日も誰もいない。
だけど昨夜寝ようとした時ガサガサと外を何かが歩く音が聞こえた、それが夢なのか現実なのか分からないが少し光が見えた気がする。
それと今日から日記を書くことにした祖父曰く日が経つにつれ記憶力が悪くなるらしい。
昨日居た何かを見るために今日は少し夜更かしをしよう。
暗くてよく見えない、けどわかったことが1つある、、、あれは人では無い。
僕は外へ出るのが怖くなり今を1週間ほど外に出れなかった。
そろそろ食糧を確保しないと、、、
だが最近その人では無い何かの徘徊する時間が日に日に長くなっていることに気づいた僕はこの先どうしようと先のことを考えてしまい胸が痛くなってしまった。
勇気を振り絞り僕は近くのスーパーに向かった。
「暗い、、、」
電気は通っているが人が居ない為スーパーは暗かった。
もちろん生鮮食品は全て腐りかけ食べれそうなものをカゴに入れ僕は家に帰った。
僕は人では無い何かを「妖(あやかし)」と呼ぶことにした。
幸い妖は家に入ってくることはなく暴れ回ってる訳でも無い。
山から「おーい」と低いおじさんの様な声が聞こえた、僕は誰かいるのかもと思ったが少し前にテレビで「山からおーいと声がしてもそれは熊の鳴き声なので近づかないようにしましょう」というのを聞いた事があったので山に行かなかった。