呪霊が一気に襲いかかる。七海は冷静に呪力を纏い、狙いを定める。
「7:3の比率を狙う。」
一撃で呪霊の腕を砕く七海。だが、呪霊は不気味な声で笑い、すぐに再生し始めた。
「はっはっはっ!宿儺の指ノ呪力ハ不滅…!」
山本は叫ぶ。
「これ、ヤバいですよ!七海さん、どうするんですか!?」
七海は無言で時計を見て、一言。
「時間の無駄だ。退くぞ。」
「えぇぇ!?撤退早くないですか!??」
「まだ情報が足りない。無理をしても意味がない。」
呪霊が迫る中、七海は山本の襟を掴んで即座にビルの外へと撤退。
「俺、役に立ってない!!!」
「それは最初からだ。」
[廃ビル・外]
ビルの外に飛び出すと、山本は大きく息をついた。
「ハァ…ハァ…も、もう帰りたいです…!」
七海は冷静に携帯を取り出し、呪術高専に連絡を取る。
「上層部に報告する。どうやら宿儺の指の回収は長引きそうだな。」
山本は壁にもたれながら震えつつ、ポツリと呟いた。
「…やっぱり、発狂、試してみるべきでしたよね?」
七海は静かに言った。
「君が発狂しなくても、すでに十分手遅れだ。」
「もうほんと勘弁してください!!」
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