宮舘 side
宮 「 そんなこと 、 ある 、 ? 」
信じられなかった 。
色の認識なんて当たり前だったから
佐 「 充分有り得るっしょ 」
岩 「 本当にただ事故で 、 」
岩 「 轢かれかけたんじゃなくて ? 」
佐 「 アイツの荷物に全部 」
佐 「 色が書かれた付箋が貼ってあった 」
村 「 確定じゃん 、 」
( がら 、
咲 「 お風呂 、 」
咲 「 ありがとうございました 、 」
目 「 … いいえ 、 」
岩 「 ねぇ 、 渡辺さん 、 」
え 、 聞くの ?
岩 「 そこの黄色の水筒 、 」
岩 「 取ってくれない ? 」
照らしいね 。
自分から言わせたいんだ 、
嫌でもメンバーになる子だから 、
信用性 、 信頼性を作りたいんだね 、
咲 「 ぇ 、 」
無理だよね 、
分からないもんね 、
色分からないって 、
どれだけ世界が怖いんだろう 、
渡辺さんの顔は歪んでいて 、
多分 、
外したらバレるから 、
バレることを恐れているんだろう 。
咲 「 … これ 、 」
咲 「 ですか 、 ? 」
阿 「 それは俺の 、 」
岩 「 渡辺さん 、 」
岩 「 黄色だよ 、 黄色 」
必死に頑張って考えてるけど 、
当たるわけないんだよ 、
そこに黄色の水筒なんて無いんだから 。
咲 「 … 」
岩 「 渡辺さん 、 」
咲 「 分かってます 、 ! 」
咲 「 黄色ですよね 、 ! 」
岩 「 … 咲花さん 、 」
咲 「 これ 、 ですよね 、 ? 」
違うよ 、
それは白 。
村 「 咲花ちゃん 、 」
村 「 それは僕の 、 」
咲 「 じょ 、 冗談です 、 ! 」
咲 「 本当はこれ 、 ! 」
そう照の前に差し出した水筒は
ピンク色で 、
渡辺さんの手は震えていた 。
瞳にも涙が溜まっていて 、
『 当たって 』 って言う思いが
滲み出していた 。
岩 「 … 咲花 、 」
佐 「 それは俺の 。 」
佐 「 俺の髪色と同じでしょ ? 」
咲 「 そ 、 そうです 、 ! 」
佐 「 俺の髪 、 何色 ? 」
しんどいね 。
辛いよ 。
咲 「 黒 、 色 、 ? 」
そう発する彼女の瞳からは 、
涙が零れ落ちてしまって 、
佐久間はそれに追い打ちを掛けた 。
佐 「 違う 。 」
佐 「 ピンク 。 」
咲 「 あれ 、 」
咲 「 おかしいな 、 」
佐 「 お前 、 」
佐 「 色分かってねぇだろ 。 」
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コメント
25件
めっちゃハマる! 次も楽しみ!
やばい続き楽しみすぎる
真ちゃんの作品毎回泣かせに来てる‼️ 続き楽しみすぎる😭