ゆあです。
大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした、!
今回はかなり与謝野女医が登場します。
カップリング要素などはありません。
それではどうぞ。
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私は、忘れたくないのだろうか。壊れたくないのだろうか。
わからない、わかりたくない、どうすれば、
コンコンコン
「え、」
いきなり玄関の扉を叩く音が聞こえた。
『太宰。妾だよ、与謝野だ。あぁ、開けなくて大丈夫だよ。』
その正体は与謝野女医だった。
この人は《女医》という立場からか、私が探偵社に行けなくなったあとも食料を持ってきてくれたり、何かと気にかけてくれていた。
『ちゃんと食べてるかい、?睡眠はとれてる?』
彼女は優しい声でぽつり、ぽつりと呟く。
その声に惹き付けられ、気づけば私は玄関の扉の前まで動いていた。
『せめて何か食べれるものをと思って、お粥、持ってきたよ。食欲がなかったら捨てちゃっていいからね!』
彼女はそう言ってケラケラと笑った。
その声を聞きながらこの前は野菜スープだったな、なんでどうでもいいことを考える。
『…今は、ゆっくり休みな。誰もアンタを迷惑だとか嫌な奴だとか、思ってないからさ。ただ皆、アンタに元気でいて欲しいンだよ、それだけさ。それはアンタのお得意な表面上のお道化なんかじゃなくて、アンタ自身が、ってことだ。』
彼女にしては珍しく、弱々しい声で言葉を紡ぐ。
『無理に笑わなくていいし、後輩を導かなくったっていい。だから自分を大事にして、元気になってよ、。アンタが辛そうにしてると、妾達も辛いンだ… 』
嗚呼、優しい。
私なんかには勿体ない言葉だ。こんなに優しくて温かい言葉、私にかけられるべきじゃ無い。
ゴンッ
『アンタがッ!!』
「ゎ、、」
彼女がいきなり大声で扉を叩いた事に驚いて、少し声が出てしまった。
『アンタが「自分なんか」と思っててもこっちは知ったこっちゃ無いンだ!!!妾からしたらアンタはずば抜けて優秀で、馬鹿みたいに考え込む所があって、自分なりの正義で他人を導く、自慢の後輩なンだよ!!判る!?アンタは!妾の!後輩なンだ!!だからッ、、、』
そう、必死に訴える彼女に少し驚いた。
私は与謝野女医が感情的に話す姿を、あまり見た事がなかったから。
というか、私がこうなる前まであまり接点が無かったのだ。別に避けていた訳ではない。ただ異能の関係で必然と、関わる機会が少なかったのだ。
だからこそ強く実感した。彼女は《善い人》だ。おそらく彼女以外も探偵社の人達は皆、善い人だろう。
それが私には少し、否、かなり眩しくて、目を背けてしまいたくなる。
『あんまり、1人で抱え込むんじゃないよ、偶には人を頼りな。こンなでも一応妾は先輩なんだからさ、ね、?頼りないかもしれないが、アンタの辛さの1部だけでも、一緒に背負いたい。駄目、かい?』
「……」
『…御免ね、少し感情的になりすぎたよ。お粥、扉の前に置いておくから。じゃあ、また来るよ。』
コツコツコツ
久しぶりに聞いた女性の足音は、女性の声は、少し、怖かった。
やんわりとだが、あの時のことを思い出させてくるから。
彼女の気配が無くなったのを感じ、お粥を取ろうと扉を開けた。
…ガチャ
「ん、?」
そこにはお粥と1枚の折られた紙切れが置かれていた。
なんだろう、とは思ったが、ずっと外に出ていたら誰かに見られてしまうかもしれないと思い、お粥の入った小さめの鍋と紙切れを持ち、私は逃げるように家の中に入った。
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とりあえずここまで…誤字脱字等がありましたらすみません🙇♀️
すっっごく時間が空いてしまい すみませんでした、!泣
今回もまた、短めです。
スランプが、スランプで、スランプでして…
与謝野女医が凄く好きなので登場させられてよかった!という感じです!!
それではまた次の話で
コメント
10件
良!! ありがとうございます!!! ブグマ失礼します!!
あわわわ主さん!最高すぎです!!太宰さんと与謝野先生のこうゆう関係(?)が好きなんですよね🤤ジュルリヘヘヘ…
今回も最高ですッッ!!、与謝野女医良い人ッ!!、太宰さんは「探偵社皆良い人で自分はそんな人間じゃない、闇の人間だから私には眩し過ぎる」って思ってるのがわかって悲しくなる…、太宰さんはもう闇の人間じゃないんだよ!!って言ってあげたい!!、与謝野女医が張と太宰さんを見ていたって凄い伝わってくるなぁ! ゆあさん矢張凄いです!神作有難う御座います!