♤⋯三日月湊
♢⋯浪崎健人
M⋯モブ
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ここはとある私立高校。
相変わらず今日も賑やかな学校である。
〜朝 校門〜
♢「おい、制服が乱れているぞ」
「後、髪型が校則違反だ。何度言ったら分かる」
M「す、すいません…」
♢「謝罪は「すいません」じゃなく「すみません」だ。文法を1からやり直した方がいいんじゃないのか?」
M「すみません!!」
♢「ふん、ほら早く行け。何事も5分前行動が基本だろ」
M「はい…」
M1「こえ〜、流石鬼教師…」
M2「だけど女子には人気なんだよなぁ、羨ましいぜ…」
鬼教師…浪崎健人は中、高、大 と偏差値の高い学校に通っていた。その上、身体つき、顔面偏差値が高く女子生徒にかなりの人気がある超ハイスペックな男だ。
しかし、彼にも欠点がある。それは性格だ。
彼は鬼教師という異名で有名であり、過半数の生徒から好かれていると同時に、嫌われている(主に男子生徒から)というところだ。
老若男女問わず厳しい性格の彼に流石の教員も手を焼いている。
〜5時間目 数学〜
♢「おい、そこの列の前から5人目。授業中だぞ」
「俺の授業中で居眠りとはいい度胸だな」
M「す、すみません!!」
♢「謝ることしか出来ないのか。だったら最初から居眠りなどするな」
M「はい……」
M(あんなに睨まれるとめちゃくちゃ怖いんだけど…)
♢「じゃあこの問題を解いてみろ」
M「…ふぇ?」
♢「居眠りしているくらいなんだ。これくらいは解けるだろう」
黒板に国家試験で出るような難問を書き、拳を握り黒板を叩く
M「お、お許しをぉぉぉ〜!!」
♢「無理だな」
M「あ”あぁぁぁ…」
ガラガラ。扉が開く音がする
♤「おっはよ〜」
♢「おい、三日月。何時間遅刻していると思ってる」
♤「あははっ!浪崎せんせー冷た〜い」
♢「…笑い事では無い。学生の本業である勉強をすっぽかして何をしていた」
♤「ん〜、内緒!」
♢「お前だけ居残りだ。放課後サボった分きっちり教えてやる」
♤「え〜、めんどくさ…」
♢「決定事項だ。早く席に着け。授業中を再開する」
〜授業後 教室〜
M1「今日5時間とか最高すぎる…」
M2「どっか遊びに行こうぜ!カラオケとか!」
M1「ばっ!あんまデカイ声で喋んなよ!あの鬼教師に見つかったらどうすんだよ!」
M2「す、すまん…」
M1「とりま、後で連絡する」
M2「おけ」
〜放課後 自習室〜
♢(全く…早帰りだからと言って浮かれおって、)
(自習室どころか学校に残ってる奴が1人も居ないぞ!)
♢「ったく、アイツは何時まで待たせんだよ…」
♤「おまたせ〜!待った?」
♢「嗚呼、約束の時間から5分28秒遅刻しているぞ。 」
♤「細かいな〜いいじゃん気楽に行こーよ!」
♢「……」
♤「も〜、そんなに眉間にシワ寄せてると老化が進む……よっ!」
三日月が浪崎の眉間にデコピンをする
♢「なっ…!!」
「おのれ…貴様! 」
「…いいだろう。これから勉強でお前を最高にシバいてやる」
♤「ひえぇ〜、怖(笑)」
NEXT…♡50
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