白川結那は、息を呑みながら、ライアへ向かっていた。
「これで終わらせる。」
冷静に、感情を押し殺して、結那は足を踏み入れる。不気味な空気が漂う中、彼女は鋭く、細かい音まで逃すことなく拾う。
「ライア……。」
その名を心の中でつぶやくと、静けさが、鼓動を不自然に響かせる。しかし、結那はそれを無視し、足を速めた。
彼女の持つナイフは、常に手のひらに収まっていた。そのナイフには、時止めや凍結、炎を操る力が込められている。
しばらく進んだ後、ついにライアの姿が見えた。無表情で、どこか楽しげにタバコを吸っている。
「ライア。」
ライアが顔を上げ、彼女を見つけた瞬間、ニヤリと笑う。
「お前か。こんなところに来るなんて、なかなか大胆だな。」
結那は無言でナイフを引き抜く。だが、その手が震えていた。
ライアはゆっくりと立ち上がり、両手を広げる。
「さあ、やってみな。お前が俺を殺せると思っているのか?」
結那は足を踏み込み、ナイフをライアに向けて突き出す。しかし、その刃がライアに触れることはなかった。
「そんな簡単に、俺を倒せると思ってるのか?」
ライアが一歩前に踏み出すと、結那の体が突然、強烈な圧力に押し戻された。彼女の足元がぐらつく。
ライアの力は尋常ではない。だが、結那はそれに負けることなく、必死に耐えながらナイフをさらに深く突き刺そうとする。
「お前が決めるんだよ。」
ライアの手が結那の肩に触れた瞬間、結那の目が見開かれた。そこにはもう、ライアを殺すという決意が固く宿っていた。
だが、ライアは、無邪気な笑顔を浮かべる。
「やれ。俺を殺せ。」
その言葉とともに、結那の手に力が入った瞬間——。
コメント
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吉田!!結那が… とりあえず主の力でライアちゃん強制的に消してっと…(絵?ライア消したら結那ちゃんの出演なるなるぜ?)
今回も神ってましたぁぁ!!!!! ライアたん随分と余裕そうだけど大丈夫か?? また蓮くんの時みたいになったらヤバいぜ?????(((( って、、自ら自〇殺希望、、、!?!?(〇が活躍してねえ どうなるんです、、、!!!!? 次回もめっっっっさ楽しみいぃ!!!!!!!!!!