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答えられない僕を見て、ウンソクさんはまた笑った。「ほんと、まじめだなお前。冗談だって。さ、行こう」
僕の手首をつかんで引っ張る。そうじゃない。
「そうです」
「え?」
今度はウンソクさんが立ち止まる番。大きな目を見開いて僕に振り返る。
こんな時でも僕はあなたのその顔が綺麗だと、ため息が出そうになる。
「そうです、不満ですって言ったら……、どうするんですか」
ちょっと泣きそうだ。詰めちゃいけないってわかってるのに、冗談で流せばいいのに。
感情が全部顔に出るから、とっさにうつむいた。僕いまどんな顔してるんだろう。
「そっか」
これ以上は言えない。冗談で流してくれていい。男同士でいちゃつくのは友達の延長線上。
本気で独占したいなんて馬鹿げてる。僕は男が好きなわけじゃない。
腕を引かれたままコンビニに入る。自然と手が離れて、それぞれ買い物をする。
何事もなかったみたいにぽつりぽつり、話しながら寮に向かう。同じ棟の、違う階。