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やってしまった。部屋に戻ってうなだれる。早くシャワー浴びて寝よう。さっとシャワーを済ませて、髪を拭く。

スマホが光ってるのが見えた。なんだろう、シオンかな? 画面を見ると、ウンソクさんから着信が入ってた。

条件反射でタップする。「はい」って、ウンソクさんの声を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。


「あの」

「今からそっち行く」

「え」

騒々しい音が聞こえてすぐインターホンが鳴った。ドアを開けると、ウンソクさんが息を切らして立ってた。

「どうし……」

たんですか、と聞き終える前に、ドアが閉められて。

必然的に狭い玄関の壁にもたれる形になった。ドキドキして、顔が見られない。


目の前に立ったウンソクさんが、僕が首にかけてたタオルを軽く引く。

「考えたん……だけどさ」

「……はい」

「よくわかんないんだけどさ、俺も」

何が言いたいんだろう。ああでも、いやだからってはっきり断ち切るわけにもいかないか。

ウンソクさん、優しそうだし、こういうの慣れてるだろうから。

「ウォンビン」

名前を呼ばれて顔を上げる。いきなりあごを持ち上げられて。

唇が重なっていることに気づくまで、少し、時間がかかった。


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