この作品はいかがでしたか?
179
この作品はいかがでしたか?
179
今日も君はあいつを見ている。
恋する眼差しで。
それは俺には絶対向けないもので。
「そんな事ないって、、。」
楽しそうに談笑している君。
そんな君が憎らしくて、思わず
「おはよ!ないくん!」
と話を遮る様に話しかける。
そうすると、
「りうらがおはよう!今日も元気だね、笑。」
そう言い、頭を優しく撫でてくれる君。
俺はそんな君の顔を見る。
桜色の髪や、宝石の様な瞳。
優しい声や明るい所。
その全てが愛おしくて。
でも、やはり俺を見ている眼差しはあいつに向けているものとは違う。
「!、りうら来たんや、じゃ、また後でな!」
「うん!」
手を振りながら嬉しそうに微笑む君。
俺はそんな君の様子に違和感を抱いた。
「あっ、そういえばりうらに伝えたい事があったんだよね!」
「ん?何?」
「実は俺ね、。」
「まろと付き合う事になったの!」
は、?あいつと、付き合った、?
あまりにも衝撃的過ぎて、
理解が追いつかず、呆然とする。
そんな俺を横目に話し続ける君。
「いや、放課後にまろとたまたま会ったから、勇気を出して告白したの。そしたらOKって言ってくれて、。////」
と言い頬を赤らめる。
「あ、で、でも俺だけの力じゃないよ?これは、
りうらが応援してくれたから付き合えたんだよ!」
と真剣な顔で此方を見る君。
「だから、これからも俺の”友達”でいてね!」
その言葉を聞き、ズキッと心が痛む。
「あ!もうこんな時間!俺、まろと帰る約束してるから!また明日!」
と鞄を持ち、颯爽と去っていく君。
君が去った誰も居ない教室。
俺は力が抜け、思わず
壁にもたれ掛かる。
自然と目から出てくる涙が頬を伝う。
俺は、、、、俺は、、
君の______
『”友達”なんかになりたくないのにっ、。』
コメント
2件
わー‼️供給ありがとうございます!( ◜︎︎𖥦◝ )🙏💕 切なすぎて泣きそうになりました… 桃さんにはぜひがんばってほしいですね…