わたしは横たわる紫苑くんをみて、心が痛んだ。
おきて。目を覚まして。紫苑くん。
3日後─
「っ、白山サン!!」
「瀬名くんどーしたのそんな急いで」
「っ、いいからはやく!きて。」
「っえ!?なに!?、」
急に瀬名くんが腕を掴んできた。
びっくりした。
瀬名くんにつれられて走ってるけど。
どこにいくんだろ。
紫苑くんが目を覚まさなくなってから4日。
わたしはいつもに増してぼーっとしていた。
話しかけられても気づけない。
授業もろくに聞いてない。
なんにも集中できなかった。
頭の中は紫苑くんでいっぱいだった。
「っ、はぁ、はぁ、ごめん走らせて」
「え、ここ。紫苑くんの、」
瀬名くんにつられて行き着いた先。
それは紫苑くんがいる病院だった。
「っ、なんで、?この病院に、っ」
「紫苑が目ぇ覚ましたって!!!」
「え、!!」
飛び跳ねて空を飛べそうだった。
うれしかった。
紫苑くんがおきた!、!
やったあ。
満面の笑みを浮かべているわたし。
瀬名くんも微笑んでくれた。
走って疲れていたはずのからだ。
うれしくて疲れなんて感じられなかった。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
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