「で、どうするんだ?あの会社は。明日からまた社畜生活だろ」
「……そうですね。きっとまた仕事が沢山出されて、怒られて、頼まれるの繰り返しだと思います。」
「ですが、その仕事に意味が無い訳ではありません。あんな会社ですが、仕事の内容は日本の中枢を支える重要な仕事です。私は国の立場として、ほったらかしにするなんて出来ません。」
「だけど、!あん時の苦しんでたお前はもう二度と見たくねぇんだ、」
「……アーサーさん。私もそんなバカではありません。しっかり策があります。」
「ほんとか?」
「はい」
「また日本があんなんになったら、俺は無理にでも辞めさせるからな」
「ふふ、それは頼もしいですね」
「大丈夫ですよ、心配しなくても私はもう1人で抱え込んだりなんかしませんから」
「……分かった。無理って思ったら言えよ。すぐハグしに行く」
「もちろんです」
私が働く意味はきっと、今まで犯してきた罪を償うためかもしれない。昔の私は自分のことしか考えてなかったし、沢山の犠牲も生んだ。国民の批判も買った。でも国民の意見に耳を傾けなかった。その結果が歴史だろう。私の罪だ。
「本田さーん、今日も…」
「あぁ、すいません。私も仕事が残ってるので。」
「え、あ、分かりました…。」
「もし、分からない事があるなら教えますよ。なんでも聞いてくださいね」
「! はい!」
だから、私が私でいられるように、今の日本を支えるのが私の役割だと思うんです。もう間違った道を進まないように日本を導いていくんです。きっと、これが私の存在理由であり、答えです。
「じゃあ今日の世界会議を始めるぞ!今日の議題は、もし地球に隕石が降ってきたらだ!」
「おい、今はそんなことより食品ロス問題だろ。」
「お兄さんもそう思いまーす」
「ヒーローに反対意見は認めないんだぞ!」
「お前ら少しは静かに会議できんのか、」
「言っても無駄あるよ。毎日この調子ある。」
「賑やかで僕は良いと思うけどなぁ〜」
「じゃあ菊の意見も聞かせてほしいんだぞ!」
「え!?私ですか?」
「おい、菊に意味の分からない話をふるな、」
「えー、君はいつもは堅苦しいんだぞ」
「な!?お前なぁ!」
「で、菊ちゃん。俺、菊ちゃんのニュース聞きたい気分なんだけど、良いニュースってあったりする?」
「ふふ、そうですね。良いニュースしかないですよ。」
国。それは偉そうで偉くない立ち位置に居る。
普通の人みたいに、笑い合って遊んで恋をする。友達も恋人もいる。
本田菊の人生は円満なものになるだろう。
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続き待ってます!(* ˊ꒳ˋ*)