一瞬の出来事だった
観覧車が最上部に来た時、中年男性が落ちた
グシャっと頭が潰れ、鈍い音がした
「…え」
「みんなー、作戦成功だぴょん!」
「はー、今日はちょっと遅かったね」
「え…ラミーさん、うさぴょん君…?」
冷たい目で見つめてくる
「あー、終わった?」
「ササミさん…!人が…、ラミーさんたちが変なんです」
「何が変なの?さっ!みんな、この死体ささっと片付けちゃお」
なんで…
普通に
「…もしかして、知らなかったの?」
「ザラメさん、…はい」
「ここは隠蔽遊園地だよ。」
「隠蔽遊園地?」
「まぁ簡単に言えば、政府から頼まれた人を事故に見せかけて殺して隠すってもんかな」
そんなの聞いてない
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「はーい、みんなお疲れ様!そうだラミー、政府へ報告行ってきて」
「わかった」
「あの…、サラミさん。」
「どうしたの?」
「その、入って1日目ですけど。辞めさせてください…」
「…ごめんね、この仕事死ぬまで辞められないんだよね」
私はこの日悟った
『この仕事からは逃げられない』