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【第1話】天魔 陸
後藤
「まだ見つからないのか!あの事件から2年経ったんだぞ!一刻も早く【天魔 陸】を見つけろ!」
警官一同
「はい!!」
その日の夜
後藤
「早く天魔を見つけなければ、一体どこに隠れてやがる」
警官
「すいません、後藤さん、私をご存知ですか?」
1人の警官が後藤に話しかけた
後藤
「ん?君はたしか【神谷 真】君じゃなかったか?」
神谷 真
「はい、覚えていただき光栄です」
後藤
「で、神谷君は私になんの用だ?」
神谷 真
「ずばり言うと、私は天魔 陸の居場所を知っております」
後藤
「なに!?天魔はどこにいる!?早く教えるんだ!」
神谷 真
「そう急がないでください、もちろん教えますよ、ですが条件が2つあります」
後藤
「条件だと?」
神谷 真
「はい、まず1つ目がこれから見ること聞いたことを絶対に口外しないこと、2つ目が天魔 陸の調査や指名手配など、それらをすべてやめること、この2つの条件を飲むなら教えてあげましょう」
後藤
「なんだと?!ふざけたことを言うな!」
神谷 真
「そうですか、条件が飲めないなら教えないだけです、それでじゃは私はこれで」
神谷が後藤をあとに立ち去ろうとした
後藤
「待て!わかった、条件を飲もう」
神谷 真
「条件成立ですね、後藤さん、口外したら真っ先に殺しますから、あなただけじゃないですよ、あなたの家族全員を殺します」
後藤
「家族は関係ないだろ!」
神谷 真
「そうですね、でも殺します、家族そしてあなた自身も殺されたくないなら、くれぐれも口外はしないように」
後藤
「クソッ、わかった、口外は絶対しない、さぁ案内してくれ 」
神谷 真
「はい、では行きましょう、ついてきてください」
神谷は後藤をつれて歩き出した、しばらく歩いているうちに神谷が口を開いた
神谷 真
「後藤さんは天魔 陸についてどこまで知っているんですか?」
後藤
「天魔 陸、年齢18歳、 父親の【天魔 信長】と母親である【天魔 胡蝶】の間に産まれた天魔家の次男、そして2年前に起きたあの事件【天魔一家殺人事件】の犯人、天魔 陸は自分以外の家族を殺害したあと逃亡し、2年間行方不明、知ってるのはこのぐらいだ、俺からも神谷君に質問だ、なぜ天魔 陸の居場所を知ってるのか、それとなぜ俺を脅してまで天魔 陸を守ろうとするのか」
神谷が立ち止まり目の前の森に指を差した
神谷 真
「その前に天魔 陸はどこにいるのかを具体的に教えましょう、この森の奥には廃墟となった施設があります、その施設の地下にある闘技場にいます、いると言うか住んでますね、その闘技場を運営しているのは裏格闘技団体の【KING】という団体です」
後藤
「なに?!裏格闘技団体の運営している闘技場にいるだと?!なぜ天魔はそこにいるんだ?」
神谷 真
「それはですね、私が天魔 陸をスカウトしたたからです」
後藤
「なんだと!?それはどういうことだ!?」
神谷 真
「言ったとおりですよ、私がスカウトしたから天魔 陸は裏格闘技をやっているんです、私はKINGの関係者ですからね、スカウトは私の仕事なんですよ」
後藤
「もう何が何だか…」
神谷 真
「それともう1つの質問に答えましょう、なぜ私が天魔 陸を守るのか、それはですね、私が天魔 陸を殺したいからです、私自身も人を殺したことは何度かあります、血まみれの死体を見るたびに思うんですよ、美しいとね、私からしたら天魔 陸は神のような存在、神が私と闘い全力を出し、そして力尽きる神、私は最強の神を私自身の手で殺し、その血まみれになった死体を見たいのですよ、なので邪魔しないでくださいよ?後藤さん」
後藤
「…」
後藤は天魔 陸に対しての殺人願望をまるでクリスマスプレゼントを開ける満面の笑みの子供のような顔で喋る神谷 真を目の前にしてなにも喋れなかった
神谷 真
「後藤さん着きましたよ、この廃墟の地下に闘技場があります」
神谷 真と後藤は廃墟の中に入っていった
後藤
「(こんな廃墟に本当に闘技場なんてあるのか?)」
神谷 真は赤黒い扉の前で立ち止まった
神谷 真
「この扉の向こうには地下につながる階段があります、階段を降りていくともう一つ扉があるので、その扉の横にいるマネージャーにスマホを預けてください、盗撮防止のためです」
後藤
「わかった」
神谷 真
「では行きましょう」
ガチャ
神谷 真は扉を開け後藤と階段を降りていった
マネージャー
「お疲れ様です神谷さん、そちらの方は?」
神谷 真
「私の友人です」
マネージャー
「そうですか、それではご友人様のスマホを預からせてもらいます 」
後藤は自分のスマホをマネージャーに渡した
マネージャー
「ありがとうございます、それでは楽しんでください」
ガチャ
マネージャーが扉を開け神谷 真と後藤はその中に入っていった
観客
後藤
「うお!?なんだここは?」
薄気味悪い外見の廃墟と打って変わって、地下の闘技場は巨大なライトのおかげで明るくまるで都会の夜のようだった
神谷 真
「どうです?この観客の数、数え切れないですよ!それと後藤さん、あなたが探している人はあのリングの上ですよ」
神谷 真が指さした先には金網で囲われたリングあり、リングの上では2人の男が殴り合っていた
後藤
「探したぞ……」
【第1話】完