コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ある日、私たちK中学校はデパートが近くにある日本最古の海底トンネルに校外学習にきている。「現在、15mを過ぎました。まだまだ、続きます。地下なので寒いですが、乾燥するのでできるだけ水分補給するようにしてください」と海底トンネルの職員の人が内線を通じて話してきた。でも、10mを過ぎた時点で私はあることに気づいた。「ねえ、なんか変な音しない?」隣で歩いている友人に聞いてみた。「え?しないけど。また、耳鳴りしてる?」私はよく耳鳴りをするのだが、でも耳鳴りのような音ではない。どんどんゴロゴロという音なのだ。周りにも聞こえないということなので気にせず、歩き進めた。20mを過ぎたところで、**ドーン!!!という音がして地揺れした。「みんな、しゃがんで!!頭を守って!!」内線から学年主任の声がした。でも、私たちは1組なのですぐ聞こえるのだが…職員の人が、振り返って私に話しかけてきた。「ねえ、きみ。さっきの変な音というのどんな音だったか教えてくれる?」「えっ、ええ。なんか、壁からドンドンとかゴロゴロとか石が削られてたり転がってる音がしてたの」「そっか、ありがとう」「なにか、わかったんですか?」「みなさん、落ち着いて聞いてください。とりあえず、走って地上を目指してください!走りながら言います!!」と職員の人が指示をした。私たちは、その通りに動くだけ。地上を目指しながら、内線で説明されたのは、さっきの揺れは地震ということ、日本最古で耐久性はない、専門家にも言われている、多分、壁が地震で壊れて津波が襲ってくるといわれた。(は?意味わかんない。私の予想が合ってたのは)
地上に着くと、いろんな人がいて混み合っていた。「先輩!どういうことですか!?」「さっぱり、俺にもわからん。でも、さっきの地震で壁が壊れ、水が溢れ出しているということはわかる」「確証はあるんですよね!!」「さぁな。でも、この女の子がその音を聞いたと言っていた」…こいつ、私に全部責任を押し付けようとしてるな。
「でも、とりあえず扉は閉めるぞ!!」「皆さん、よく聞いててください。今からこの扉を閉めますが、閉めて津波が治るとは限りません!!なので、今から屋上に行きます!!靴紐など今のうちに締めておいてください!!」「屋上ってどういうことだよ」「家族は大丈夫なんだよね?」生徒たちでは家族や命を心配する声もあったが、「とりあえず5組から急ぎで屋上まで迎え!!」学年主任の声で動くことになった。「ねえK、大丈夫なんだよね?」「私にも知らん。…でも、私の予想ではみんな無事ということが出ている」「あんたの予想、大体当たるから信頼するわ」
みんなが屋上について、一安心していると1人の生徒が声を上げた。「おい、見ろよ。街がなくなってる…」「はぁ?何言って…んの?マジで?」「うちの家無くなっとるやん」
変わり果てた街の様子を見て、みんなは落胆していた。中には号泣する人もいた。「先生!家族は大丈夫なんですか!?」「まぁ待て。今中学校とつながらないねん。U下先生たち、繋がりましたか?」「いや、繋がんない」先生も先生で連絡がつながらず、あたふたしていた。その様子を私たち生徒は眺めているだけだった。「ちょっと君、いいかな?」「なんでしょうか」職員の人もまた呼ばれた。「あの、君とかじゃなくてKと呼んで欲しいんですけど…」「ああ、すまん。Kさん、非常食などはここに置いてある。トイレは使えないけど一個だけ流せるやつがあるけど、できるだけ数は少なくして欲しいことを伝えてくれるかな?」「…別にいいですけど。ほんとになんで私なんですか?」「だから言っただろう。他の子とは違う感じがするから頼んでるんだ」(…“他の子と違う”か。まぁ、それもそのはず。周りとあまり話さず。一人で回りを気にするような人だもんね)
“他の子と違う”に納得したのは、私の人生?にあるからだ。私の家族は日本で指折るぐらいしかいない魔法使い一族である。その中でも私は1000年に一人の逸材といわれるギフテッドを持ち合わせているからである。それでも、魔法使いになりたくないという子は存在し、5歳までに今後を決め、なると決めたらすぐ属性検査に。そこで出た属性は一生付き合っていく。でもごくたまに、大人になってから別の属性が出てくる場合もある。だが、ギフテッドは闇属性を代々引き継ぐことになっているから、大人になって変わるということはまずない。
震災から、1週間後。状況は全く変わらず、救助も来ない状態。運よく、食料や電気が止まらなかっただけましであった。が、周りの人間の状況は良くなかった。生徒の間では、何もできないことのイライラから喧嘩が多発し、大人たちはそれを収めるので疲労困憊。大変な状況が続いた。その夜、私はみんなが寝ているところを静かに抜け出した。
(これで、みんなが明るくなるなら。私の負担は何ともないわ)**「エリア・ワープ!!!」**私は、私の記憶の中で作り上げた異世界にこの建物ごと飛ばした。帰れるかは、私の魔力次第だが…
「おい!!起きろよ。みんな!!」「なんだよ…っておい。水がなくなってるじゃないか!!!」みんなは、朝起きて一番に歓喜の声を上げた。それを横目に私は床で寝込んでいた。「…ねえ、聞こえる?昨日、無理したでしょう」「なんで、わかったの?」「だって、見たわよ。ここを抜け出すところを」彼女は、私の遠い親戚のM。隣のクラスの担任でもある。「バレちゃったかぁ。まぁね。みんながピリピリしてんだもの」「あともうちょっとの辛抱よ。救助も、今レベルが重い順からしているから遅くなりそうって言ってるし。でも、戻れるんでしょうね?その魔力で」「さぁ?最近、訓練行ってなかったから体力落ちたのかも。多分、戻れるよ。そんな思い奴は使ってない」
私が作った異世界はこのビルは普通の楽しいデパート化し、学校ぽくした。途中、どこかにつながる通路を作った。
それは、私の”一番”の学校である転校する前の学校。
「ねえ、○○行こうよ。あそこ、私好きなのよね!」「え、知ってる!私、××が好きなの!」私が異世界に飛ばして数日がたち、みんなの顔は徐々に笑顔に戻っていき先生たちの疲労も回復されていった。「K、なにしたんだ?」「何もしてませんよ」私は散歩していると1年の時の担任であるNに出会った。「ここは、学校ぽいな」「学校ですよ。私が通ってたB小学校。楽しかったな~2年の階か」歩き進めていると、懐かしの学校フロアにたどり着いた。「あっ、Kちゃーん。すごいね!この学校。土足だよ!?しかも、広いんだけど~」「ふふふ。そうだもん、世界最大の学校だもん」と行ったところで、N先生の電話が鳴り「K。M先生が呼んでるぞ」「?」私は、心当たりのない呼び出しに疑問を感じたが走りながら向かった。
「ねえ!救助くるって!!」「ほんと!?じゃあ、今日の夜、戻すね」「大丈夫なの?でも、救助来るの4時ぐらいらしいって」「え、それって間に合わないじゃん。ちょっとやってくる」私は、そういって人目のつかないところに行った。
(ここなら、だれにもばれないと思う)
**「エリアワープ!!&オブリビエイド!!」**多分、これで戻りここで起きた至福の時間は私とM先生以外のみんなの記憶から消えていると思う。
「…ただいま」フラッ…「K!!大丈夫!?」「うん、ちょっと重いやつ使っちゃった」「何使ったの?」「それより、戻ってる?」「うん、ちゃんと戻ってるし救助も来た」
私は、魔力を使いすぎて倒れてしまった。それと同時にヘリが次々とやってきてみんなを搬送していった。「お待たせしました!先に、生徒さんたちを運んでいきます。そちらの生徒さんはどうしますか?」「どうする?」「なんでもいい。もう、考える力がない」「んじゃあ、先生たちと一緒に動きますので後でお願いします」「はい、了解しました!おーい、先動くぞー!」先に、みんなが救助先に行き私は、先生たちの便で動いた。
「おい、K。大丈夫か?」「H先生…まぁ、大丈夫です」「音に圧倒されたのかもな」「いえ、違います」先生たちに挟まれ、恐縮している私は外を見て初めてのヘリコプターにワクワクしていた。「そろそろ、着きます!!」そう言われ、窓を見ると到着地点に学校のみんなが立っていた。(みんな!!)『おーい!!』
次の日、私はクラスメイトと先生たちに私のことについて話した。「私は、代々続く魔法使い一家でこないだの地震予測はその力によるものなの。で、覚えている人は少ないかもしれないけどテーマパークになってたの覚えてる?あれ、私が作ったの」そう、いうと驚いた人が多かった。もちろん、先生たちも驚いていた。「昨日、帰る時にぐったりしていたのは魔法のせい。M先生から救助がやっとくるという話を聞いて戻るためには体力を結構使うの。それで、みんなにバレないようにしていたから神経を使って魔力酔いを起こしてしまったの。これは秘密のことだからあまり話さないでほしい。話したら、“抹消”しにいくから」私から、この言葉が出たことによって場所の空気が一気に暗くなってしまった。「なんか、やってほしいのがあったらここだけでやるけど」というと、次々にやってほしいのを言われてしまった。「じゃあ、雪降らせて」「スケート作って」一番多かったのがこれだった。みんな、ア◯雪影響されすぎだよ。「まぁそれぐらいなら。メテオロジングス!&氷よ、地面を凍らせよ!」
3時間ぐらい遊び尽くし一夜が立ち、校外学習前と同じ日常が帰ってきた。
あれから、2ヶ月が経つがみんなは私のお願いを守ってくれている。まぁ、“抹消”と言ってしまった以上、守らないという選択肢はないのだが。「これからも正体をバレずに過ごしていきたい…ね!M先生!」「そうねー。その前に魔法省からあんた。魔法使用についてお叱り受けるわよ〜」「絶対嫌!!!あんなおじさんに叱られたくない!」「あんた、めちゃディスっとんの気づいとる?」「うん!!」
終わり