「イブラヒムさん、これ…余っちゃったんで」
名前を不意に呼ばれて上を向く、声の主はダズガーで、ダズガーの手には美味そうなポタージュスープ、くれるのだろうか、自分のためだと思うと嬉しくなった。
甘くて口どけが柔らかくて、美味しい。料理も先輩の気配りもできるのか、話には聞いていたが本当になんでもできるんだと実感する。
俺の表情を見てダズガーが穏やかに微笑む。解けるような笑顔は珍しい、いつもの顔も好きだけど、やっぱり笑ってる顔が可愛いと思う。
特に、ふんわりと羽が生えたように優しく笑うこの顔。心を丸裸にしたような、生まれたままの無垢なこの笑顔が、いちばん彼らしいと思った。
ーーー
『で、これがイブの想像マ?』
っていうダズガーとの妄想を1番見られたくない奴らに見られた、簡単に言うと
『はーーぁ、こりゃねぇわ笑』
終わり。
『イブちゃんも頑張ったんだよね、?』
哀れな眼でこっちを見てくるふわっちに嫌気が差す、多分普通に思ってくれてるんだろう。いや何にも考えてない説あるかも。
結局バレたんだったら…?
『ん…そう、俺は後輩のセラフが好き、もちろん恋愛感情として。だから、』
『…、…まあいいんじゃね?本気なら。』
ダズガーの同期との関わりはどこかしら全員あるはず、
『いやいやいや、イブ?まずもって後輩だし男だしよ??』
『お前の作戦も犯罪臭しかないし引っかかる訳なくね???』
『俺はイブちゃんが本気なら付き合う、全然、笑』
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!