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No.32 クンピーラ
魔獣類クンピラ科
体長2.5〜3m
体重250〜330kg
能力値(野生下での平均値)
『力』600前後
『魔力』30〜80
『機動力』350〜400
討伐依頼受諾可能最低ランク
F(ではあるがE推奨)
・主な生息地はカムラ地方の奥地。しかし適応力が高いため、他の地域でも生息が確認されている。
・カムラ地方の奥地にてコイツらの縄張り争いが激化し、それを鎮静化させるため数体討伐して欲しいという依頼書を見た事により存在を知った。
別名『リザードマン』。蛇のような頭部と魔人類や人間に似た手足を持つ、なかなかに強力な魔物だ。
戦闘能力はやはりと言うべきかそこそこ高く、あの先遣隊ゴブリンに勝るとも劣らない。
しかし、クンピーラの真の武器はその『知能』にある。コイツはカムラ地方に存在する蛇型魔物の中ではかなり頭が良い方なのだ。
敵を発見した時には自分よりも実力があると見ればすぐに退散し、相手に怪我や古傷があればそこを執拗に攻撃する……等々、枚挙に暇がない性質の数々はどれも知性を感じさせられるものばかりであり、それが何よりの証拠でもある。
その中でも特に驚かされた事と言えば、コイツが窮地に立たされた時に取る行動、戦法だろうか。
クンピーラは先程も述べた通り知能が高いため、武器を使う事も多い。それは大半が握りやすい木の枝や、他生物の骨であったりする。
しかし、そんなものでは対抗できないような強敵と対峙してしまい、なおかつ逃走が困難であった場合、コイツは自分の尾をトカゲのように切り離し、それを武器とするのだ。
この尾には複数の棘が付いており、なんとそこには毒を保有している。
その毒で死に至る事はまずないそうだが、即効性があり、神経系に障害を起こすタイプのものである事が分かっている。
つまり、相手にちょっとでも当たりさえすれば逃げられる可能性が飛躍的に上昇するのだ。しかも時間さえあれば尾は何度でも再生するため、この戦法は彼等に残されている『繰り返し使える贅沢な最後の希望』だと言える。
ちなみにこれは余談ではあるが、クンピーラにはこの尾が生え次第、すぐに取り外して獲物を毒によって確実に捕らえるための道具として使用する個体も結構いるらしい。
そして、こいつらはなんとなくお分かりの通り、目先の欲に忠実なちょっとアホな個体なのである。
討伐依頼を受諾したは良いものの、クンピーラと戦闘を行うのは初めてである者、でなくとも不安な者はこういった個体を狙うと良い。普通の奴よりかは間違いなく簡単に倒せるだろう。