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ハナマル「主様はほんと優しいねぇ〜、」
私の担当執事がよく話してくれる言葉だった。担当執事なんて言ったって、…ただのゲーム画面から聞こえてくる優しい言葉たちだった。
『…ハナマルの方が優しいじゃんか。』
”主様は”なんて言っているがそれはゲームの中でのキャラクターとなっている主様。
名前を登録しただけのただのゲームキャラ。
似ても似つかない存在。
『…あー、主様になってハナマルたちと豪遊したーい!!』
寝る前に、少しスマホであくねこを開いていたので叫んでから自分は睡眠サービスで眠ってしまった。
自分の真横で猫ちゃんが何故か居て、呟いていることも知らず…
「そう…、それが貴方の願いなのね。」
『んー、…ねっむ、』
体を起こす。
『…え、?何処此処、』
ゆっくりと、当たりを見ると全く違う景色が広がっているようだった。
体を起こすと隣に気配を感じ、そちらに視線を向けた。
ハナマル「おはよ〜、主様。」
『…ぇ、?あ、おはよう?』
「なんで疑問気味なの〜?それも、初めて俺の事見たような顔して、…もしかして、ハナマル様の事忘れちゃったのぉ〜?」
ハナマル?ハナマルって言った!!?似てる人じゃなく?まじで?
手を見ると、指輪が手にしてあった。
「…ほんとに、…私主様になっちゃったの!!?」
その声は、屋敷に響きわたった。
これは、何故か主様になった私と、悪魔執事の皆のお話である。