ライアは狂った笑みを浮かべたまま、結那の前に立っていた。血をゆっくりと舐め、目を細める。
「いいねぇ……もっと見せてくれよ、結那さぁ……!」
しかし、結那の目には迷いも恐れもなかった。彼女は震える手でナイフを握り直し、深く息を吐く。
「……舐めるな。」
ナイフが燃え上がる。
ゴウッ!
鮮やかな炎が刃先を包み、空気を歪ませた。結那は傷口を無視し、一気にライアへと突進する。
「燃えろ……!」
——ズバッ!
ナイフがライアを深々と貫いた。だが、その狂気に満ちた笑みは消えない。
「……ははっ、いいねぇ……!」
炎はライアの傷口から一気に広がり、肉を焼き、骨を焦がす。ジュウジュウと嫌な音が響く。
「おいおい、そんなもんかよ……もっと、もっと……!」
しかし、結那は無言のまま、ナイフをさらに深く突き刺した。炎はますます勢いを増し、ライアの体を蝕んでいく。
「……遊びは、終わりだよ。」
その声は、冷たく、そして静かだった。
ライアの体が、炎に包まれながら崩れ落ちる。
「……なんで……」
その声は、もはやかすれていた。
「……俺は……壊してほしい……もっと……強い…奴に…」
しかし、結那は容赦しなかった。ナイフをひねり、最後の一突きを加える。
「さようなら、ライア。」
ライアの体は炎とともに崩れ、完全に動かなくなった。
静寂が訪れる。
結那は荒い息をつきながら、燃え尽きたライアの姿を見つめた。
「……これで……終わり……?」
しかし、その胸には、まだ何か不穏なものが残っている気がしてならなかった。
そして、背後に迫る、もう一つの影に気づくことは——まだなかった。
コメント
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今回も神ってましたぁぁ!!!!! え、ライアたん、、、やっぱ貴方自〇殺r((殴 もうひとつの影って誰だ、、??めっさ気になる終わり方、、( いつもより短くてごめん!次回もめっっっっさ楽しみいぃ!!!!!!!