「……終わり? いやいや、結那ちゃん、終わるわけないでしょ?」
その声が響いた瞬間、背筋に冷たいものが走った。
燃え尽きたはずのライアの声だった。
振り返る。そこには、炎に焼かれたはずのライアが立っていた。だが、体は無傷。まるで何事もなかったかのように。
「……どういうこと?」
結那はナイフを構え直し、警戒を強める。
ライアはにこりと笑い、両手を広げる。
「ねぇ、結那。俺ってさ、”壊れる”のも好きなんだよ。だって壊れても、また”戻れる”からさぁ!」
その瞬間、ライアの体が靄に包まれる。肉体が歪み、焼け爛れた傷が再生していく。
「俺の異能《カオス・リバース》……”壊れた自分を、より強くして再生する”。だから、今の俺はさ……」
靄が晴れたとき、ライアの姿はまるで別人だった。
「さっきより、ずっと強いよ。」
結那は歯を食いしばる。
「……だったら、もう一度燃やすだけ。」
彼女のナイフが再び燃え上がる。だが、次の瞬間、ライアは目の前にいた。
「遅いよ。」
バキィッ!!
結那は腹を思い切り蹴られ、吹き飛ぶ。壁に激突し、咳き込みながら立ち上がる。
「くっ……!」
ライアは楽しそうに笑いながら、ゆっくりと近づいてくる。
「さぁ、どうする? もっと俺を楽しませてくれよ、結那ちゃん。」
結那は震える手でナイフを握りしめ、静かに呟いた。
「……まだ、終わらせない……!」
その目には、決意の炎が燃えていた。
コメント
3件
よし,そっちが異能化するならこっちも… してやるぜ… てことで異能自己紹介させてもらう(え?主が忙しくなるからやめろ)
今回も神ってましたぁぁ!!!!! ライアたぁぁん!?!?貴方そんな異能使えたのっ、、、!!? お母さんびっくりだわっ、、、!!!!!(は? てかライアたんの異能めっさつおい、、どうするんだぁぁ、、、、!!!? 次回もめっっっっさ楽しみいぃ!!!!