とある山奥にある空き家、その一室にて私達は長時間に渡る作戦会議をたてていた
「では、来週の食事会ではリヴァイ率いる班は入り口の警備を」
「了解だ」
「ハンジの班は裏口の警備を頼む」
「分かった。しかしまぁ、あんな人嫌いの相原家が町の住人を呼んで食事会なんて、 一体何の風の吹き回しだろうね」
「さぁな、だが何かを企んでいる事は間違い無いだろうな」
私はリヴァイとハンジの話を聞きながらも、昼間に出会った少女の事について考えていた
もしあの時の少女が食事会に参加するのなら、関係のない彼女の避難を優先させなければ
「おいエルヴィン、」
「!なんだ?」
私はリヴァイの声で現実に引き戻され、そう返事を返した
「エルヴィン、なんか今日良い事でもあった?
雰囲気が少し変わったというか、」
「女でも出来たのか?」
「、いや、何でもない」
「えぇぇ?」
私は学習していた、この二人(特にハンジ)に話せばロクでもない事になりかねないと
そんな事を話していると、切羽詰まった顔の団員が扉を乱暴に開けた
「失礼します団長!大変です、相原家からの奇襲です!!」
「!」
そんな団員の声が部屋中に響き渡る
「チッ、状況は」
「現在南方面にてペトラ達が抗戦中、ですが人数が多すぎて時間の問題かと、」
「私達の居場所は既に把握済みだったという事か、中々洒落臭い事するじゃないか」
「どうする、エルヴィン」
「、、、」
このままここにいても仕方あるまい、だが話から察するに敵は大勢、
立体機動があったとしても全員で逃げるのはかなり厳しい
考え込んだ結果、私はとある提案を口にする
「私が奴らの目を引こう、その間に君は動ける者を集め、リヴァイとハンジを中心としここから脱出しろ」
「!ですが団長はっ、!?」
「私も粗方片付け終わったらすぐに向かう」
「っ、了解です、!」
団員はそう言うとそのまま部屋を後にし、
私は困惑を隠せない二人に目を向ける
「エルヴィン、本気なの?」
「あぁ、あくまで囮役だ。戦う訳ではない」
私はリヴァイの手に作戦内容の書かれた紙を渡すと、何か物言いたげに口を開くが、すぐにつむぎ
「、俺はお前の判断を信じよう」
「っ、必ず、戻ってきてよね」
「あぁ、すまない二人共」
二人は渋々といった感じで頷き、先ほどの団員が戻ってくる
「準備完了しました!」
「よし、総員!私の後に続け!」
そう言い、ハンジを初めに団員が次々と窓から脱出していく
先程までの太陽とは違い、淡い月明かりが顔を出していた
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「ふふっ、結構買っちゃったかな、」
その後、私は無事に図書館で本を見つけ、ついでに買い物もしてきたのだ
「でも、最近のコンビニって食材とか、あんなに揃ってるものなんだなぁ、」
コンビニに行くと、肉や野菜、調味料なども置かれておりもはやスーパーであった
私が食材を整理していると
「?!」
突然、ドンッという音共に何かが倒れる音が聞こえた
「い、今の音って、」
私は抗えぬ好奇心のまま、玄関に向かい
意を決して引き戸を開けた
するとそこには
「、!?」
血塗れの人の頭を掴んで、笑顔で話している村人の姿があった
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