『三章』
【薬代心の部屋前】
俺たちは薬代の部屋の前で、出てくるように呼びかけていた
星「心ちゃーん!出てきてー!」
舞「…寝てるんですかね?」
荒「起きてるだろ、物音が聞こえたし」
剣「早く出てこないと…どうなるかわかるよね」
柳「借金の取り立てかよ…」
剣「鍵が閉まってるから仕方ないじゃん」
天「これって扉破ったら校則違反なのか?」
舞「えっと…監視カメラ以外は大丈夫らしいです」
舞園は学生証を確認して言った
天「オッケー、ちょっと後ろに下がって」
そう言われて、俺たちは後ろに下がると
由鶴は銃を出して、部屋のドアになんども撃ちつけた
そして、手が入るぐらいの大きさの穴を開け鍵を開けた
柳「…銃なんてどこから持ってきたんだよ」
天「元々持ってたやつだよ。仕事用」
荒「…強行突破すぎるだろ」
星「すごいね…これ許されるんだ」
剣「まぁ、モノクマも出てこないしいいんじゃない。それより早く入ろう」
舞「そ、そうですね」
【薬代心の部屋】
薬「…ちょっと、強行突破すぎるね」
剣「あんたが鍵を開けないからでしょ」
柳「さぁ、昨日の話を聞かせてもらおう」
薬「なんか話すことなんてある?」
荒「しらばっくれるな!男だとか、超高校級のサーカス団員とか言ってたじゃんか!」
天「確か、有栖川ひすいだっけ?」
舞「頭の良さそうな名前ですね」
薬「あぁ、それ偽名だよ」
荒「はぁ?!この嘘つき!通りでアニメキャラみたいな名前だと思ったんだ!」
柳「それ本当か?」
星「…じゃあ本名はなんなの?」
薬「まぁまぁ、いいじゃないですか」
荒「よくねぇよ!名前が1番大事だよ!」
狐「俺は狐坂伊月。超高校級のサーカス団員だよ」
剣「なんで今まで隠してたの?」
狐「特に聞かれなかったし、バレたら話そうかなーって感じ」
舞「変装はやめないんですか…?」
狐「やめないよ。これは俺の趣味兼、仕事だから」
荒「女装癖の変態サーカス団員って訳ね。はいはい、解散!俺は吾郎起こしに行く!」
そう言い、瑞稀は足早にその場を去っていった
狐「なんだよ、あいつ」
天「…俺は、飯田橋の様子見てくる。じゃあな」
柳「ちょ、由鶴まで…」
星「私も行くね…、行こう、さえちゃん」
舞「うん…」
剣「私は部屋に帰る」
柳「えっ…」
全員、俺の周りから居なくなった
狐「…あれ、行かないの?ミライ」
柳「…行くよ。じゃあな」
狐「じゃあね〜」
俺は伊月の部屋を出た。
【食堂】
柳「はぁ…」
なんか、まだ朝なのに疲れた。
朝ごはんまだ食ってないし…
荒「おっ、ミライも朝ごはんか」
柳「瑞稀…」
荒「なんだ、元気がないな」
瑞稀の皿にはヨーグルトとフルーツ、パンケーキが乗っていた
ザ・意識高い系の人の食事だ
荒「…朝な、八重と墓を作ってたんだ」
柳「剣地と墓を?」
荒「そう、今まで死んじまったみんなを忘れないために。本格的に花も供えたんだ」
だから手が土まみれだったのか…
柳「それはいいな、後で俺も花を供えてくる」
荒「そうだな」
俺は食事をパパッと終わらせて、墓へ花を供えにいった。
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