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ここは皆京郷。優しさで浸る街とも呼ばれるこの街は今日もとても賑やかで優しさが蔓延っている。そんなある日、フロントバースに「空中によく分かんない裂け目がある」という通報が入り、僕、杉琴歌澄が駆けつけ、その裂け目とやらを調査する事になった。そしてその裂け目とやらを見つけたが、確かに何かが変だ。裂け目は上空約100mに浮いており、大きさは大体3mになっていた。通報当初は1mぐらいだったらしいけど…そしてその裂け目は地上の物と引き換えに何処かの標識や砂、何かの欠片のようなもの、数字等を吐き出していた。僕は自分だけでは対処出来ないと思い、攻撃係の朔葉お姉ちゃん、願、葵を連れてきたが、無意味だった。その裂け目から出る数字を手にとった瞬間、4人共引き上げられ、足掻く隙もなく、そのまま裂け目に飲み込まれてしまった。
裂け目の中はとても不安定だった。色々な物が浮遊しては合体し、同時に分離を繰り返し、エネルギー量というものが高いからだ。そしてそのままよく分からない通路に入り、そのまま別の裂け目から吐き出され、4人共地面に強く尻餅や背中を打った。そこはとても静かな場所で、足場がなかった。この浮遊してる、10人入れば落ちそうな小さな小さな浮遊島しかなかった。下も上も真っ暗で、とても不気味に感じた。すると上から声が聞こえてきて、見上げるとまた裂け目が出てきて、今度は別の人が2人落ちてきた。あれは…普通の人間だ。このままでは死んでしまう。考えて、4人でキャッチするようにした。見事成功し、だれも死ぬことはなかった。そしてその人達を見ると、全員僕達の世界の誰か、ではなかった。すると獣耳が生えている子が言った。「ん、こんにちわ。あなた達はここの人?」そしてピンク髪の子が「まず、自己紹介からしよーよぉ〜」ととても緩やかな言葉を交わして自己紹介が始まった。
「私は小鳥遊ホシノだよ〜よろしくねぇ〜」「ん、私は砂狼シロコ。よろしく。」
そしてホシノが僕たちに言ってきた。「私たち、シャーレから急に裂け目に飲み込まれちゃったんだ〜」と。シャーレがどんな所か知らないが次は僕たちが自己紹介する番だ。
「初めまして。僕は杉琴歌澄と言います。よろしくお願いします!」「私はこの歌澄の姉、杉琴朔葉です。よろしくお願いします。」「私は滤泣願。よ、よろしくね。」「私は轟木葵。よろしくお願いします。」
全員の自己紹介が終わったところで、ここから出る方法を考えた。まず、1番気になるのが目の前にある4+6という数字。これどう考えても足し算なんだけど、本当に足し算なのだろうか。そして上には<解答権は1人1回、間違えれば足場を削る >と書かれていた。考えているとシロコが迷いもなく10という答えを書いた。すると数字は回りながら変わり、24+18という問題に変化した。この際、数字の上に棒が1つ光った。僕達は困惑しながら見ていると、願が言った。「これ、算数の問題を解けば出れるんじゃないかな…?」と言ったので、僕は32と書こうとした。すると朔葉お姉ちゃんは溜息をつき、訂正し42と書いた。「算数ぐらい出来て欲しいところね…」そしてまた数字は回転しながら問題が変わり、棒が2本になった。次の問題は35-26。僕が繰り下がりが出来ない事をいい事に…!こいつ生きてるだろ。そして願が考えて9という答えを書き、また回転し問題が変わった。14×12。急にむずくなるやん。でも葵は頭がいいので、168と書いた。そしてまた回転し、黄色い字へと変化した。上の棒は4本になっていて、次で最後だろうか。するとそこには78を素因数分解せよ。という問題だった。素因数分解?なんだよそれ。そして残り解答権があるのは僕とホシノだけ。ホシノは素因数分解が分からないらしく、半ば諦めていた。いや、僕の方が分かんないんだから、終わりやん。そしてシロコが答えを描こうとすると、凄い音と共に電気が流れた。僕は素因数分解のやり方を一からお姉ちゃんから教わって、いざ、やってみることにした。まず、2×…3×…13は割り切れないから…13?はっ!2×3×13か!そう閃いて書いた結果、問題は消失し、階段が出来た。素因数分解、僕じゃ出来ないと思ってたけど、教えられれば意外と出来るもんだなぁ。
階段を登った先には扉があって、その扉には数字が沢山浮いてい て、入っちゃいけなさそうな漢字の扉だった。そしてホシノが先陣に立ち、その扉を開けると、目が開けられなくなるほど明るい光が注いできた。
本作品で出てきた数学
・足し算•••順序関係なく加え数えるもの
・引き算•••前の数字を後ろの数字分減らして数えるもの
・掛け算•••同じ数の足し算をずっとやっていくもの。
・素因数分解•••合成数を素数で分解し、それがなんの素数で構成されていたかを導くもの。複合する数字は累乗で加算する。