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レンたちが京都に降り立つと、そこは歴史の教科書とはまるで違う光景だった。
「ここ……幕末だよな?」
「そうだな……ラーメン屋が多すぎるけど。」
京都の町には、幕末の志士たちではなく、
ラーメン屋の看板を掲げた侍たちが行き交っていた。
📍 新選組:「ラーメン道場・壬生組」
📍 坂本龍馬:「幕末ラーメンカンパニー」
📍 西郷隆盛:「薩摩つけ麺連盟」
📍 徳川慶喜:「ラーメン幕府・最後の将軍」
「終わった……もう日本史が完全に終わってる……」
レンたちは、まず「ラーメン道場・壬生組」に潜入することにした。
そこでは、ラーメン作りの修行が行われていた。
「これが……新選組?」
屯所の中では、隊士たちがラーメンを作りながら真剣勝負をしている。
「もはや刀じゃなくて麺棒で戦ってるな。」
レオンがぼそっとつぶやく。
「貴様ら、新入りか?」
現れたのは、新選組局長・近藤勇。
しかし彼の姿は、歴史のイメージとは違っていた。
📍 近藤勇(ラーメンver.)
✅ でかい鍋を背負っている
✅ 袖には「命をかけた一杯」と刺繍されている
✅ 手には刀ではなく巨大なレンゲ
「ここでは、ラーメン作りの腕前こそがすべて。貴様らに道場破りができるか試してやろう!!!」
「え、俺たち料理できないんだけど。」
「じゃあ斬られるぞ。」
「やります!!!!!」
📍 勝負ルール
✅ 近藤勇(新選組) vs レン(タイムパトロール)
✅ どちらがより「魂のこもったラーメン」を作れるか
「くっそ、俺はタイムパトロール隊員であってラーメン職人じゃねぇ!!!」
「ならば覚悟を決めよ!!!」
近藤勇は一瞬でラーメンを作り上げた。
『誠の味噌ラーメン』
✅ 濃厚な赤味噌スープ
✅ 豪快なチャーシュー
✅ 刀のように鋭いメンマ
「さぁ、貴様の番だ!」
「ええい、こうなったら……!」
レンはやけくそで、コンビニのカップラーメンにお湯を注いだ。
「『タイムパトロール流・カップラーメン』!!!」
しーん……
場が静まり返る。
「……何じゃと?」
近藤勇が一口すすった瞬間、彼の目に涙があふれた。
「……これは……うまい!!!」
「えええええええええ!!!!」
まさかの展開に、レンたちは呆然とする。
「この即席で作れる手軽さ……しかし、それでいてこの味わい……」
「これはまさに、時代を超える味!!! まさしくラーメン維新!!!」
「ちょっと待て!!!」
📍 結果
✅ 新選組、ラーメン道場からカップラーメン業界へ進出
✅ 幕末志士たち、戦うのをやめてラーメン開発に専念
✅ 明治維新、カップラーメン革命へ変更
✅ 坂本龍馬、全国カップラーメン流通のために奔走
「おい、もうどうやって修正すんだこれ!!!」
レンの絶望が、京都の夜空にこだました。
――第四話『幕末、ラーメン維新!』 完