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あれから1年ほどがたった。
慣れない場所、慣れないことばかりで最初は凄く怖くて毎日夜泣いていた。
その度、スマイルに抱きしめてもらっていた
でも、なんやかんや徐々に慣れてきて今や仕事もそれなりにこなすようになったし、仲間達とも仲良くなれた。
…でも、人を殺すのはまだ怖い。
それをシャークんに伝えると、彼は俺へその仕事を一切回してこなかった。
…優しい人。
そして今、彼の部屋の前にいる。
さっき仕事が終わり、彼に話さなければいけないことがあるから。
…話すのは1ヶ月ぶり…かな。
俺はすごく緊張しながら、でも彼と話せるという楽しみな気持ちを胸にノックをした。
コンコン
kr「…ボス。きりやんです。ご報告が…」
sh「入れ」
ガチャ
扉を開けると彼の姿が見えた。
今は資料を進めていて、こちらに一切目線を向けなかった。
窓が空いていて、彼の髪の毛がサラサラと揺れている。
少しの間、ぼーっと眺めているとシャークんから声をかけられた。
sh「…どうした?」
kr「い、いえ、!何もないです。」
「ご報告というのは…」
報告することが全て終わると、ボスは
sh「…面倒だな。」
と、小さくつぶやくとスマホを触り始めた。
…誰かに連絡しているんだろうか…?
しばらくすると、後ろからノック音が聞こえた。
コンコン
sh「入れ」
ガチャ
kn「…失礼します。ボス。どうしました?」
…きんとき。
正直、きんときとは中々話す時間がなく、しっかりと話したのは初日のあの日だけ。
…緊張するな。
sh「これ読みながら聞いてくれ。」
kn「はい」
sh「その仕事をお前とこいつで行って欲しいと思ってる」
kr「…えっ、!?」
kn「…なるほど。」
きんときはもう資料を読み終わったのか、机へ置き、ボスの方を見ていた。
kn「…人を殺す可能性があるからですか?」
sh「そうだ」
kn「殺しならBroooockの方がいいのでは?」
sh「今回の仕事は殺しが目的じゃない。話を聞くのが目的。そのため、それを得意とするお前ら2人に行って欲しい」
…確かに俺はそういう仕事をよくやっているし、彼もやっているイメージはある。
…でも殺しって…。
sh「…頼んでいいか?」
kn「分かりました。いつ頃ですか?」
sh「任せる。1週間以内だと助かるかな」
kn「では明日…。か、明後日で。きりやんもそれでいい?」
kr「はい」
sh「じゃあ頼んだ。」
そこで会話は終了し、しばらく無言だった。
…恐らく、2人は頭の中で考え事をしているのだろう。
なんたって相手はかなり難しい相手だから。
今まで俺らに敵対意識を持っていたヤツらが何故かこちらに有利すぎる提案を持ってきた。
さすがに怪しすぎるということで、しっかりと内容を確認した上でもう一度ここへ戻りボスへと話す。
…話を聞いてる間に何かがあり、もし失敗となれば相手を殺すことになる
…俺は人を殺せるのだろうか。
相手は3人で来ると言っている。
いくらきんときが強くても3対1じゃきつい。それに、俺が人質に取られればきんときは動けなくなるかもしれない。
…捨ててくれると助かるけど、彼は仲間第1らしいから…。
kn「…シャケ。隣の部屋借りていい?」
sh「どうぞ」
kn「ありがとう。おいで」
kr「あ、うん。」
彼は、初日にシャークんとNakamuが入っていった方とは反対にある個室へと向かっていく。
…作戦会議でもするのだろうか。
彼が先に入り、俺も後を追うようにすぐ部屋の中へとはいる。
ガチャ
kr「…ぇ…?」