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はーいどうもはるまきです。
レトキヨで曲パロです。初投稿ですがね
誰かの心臓になれたなら
キヨ視点…
ある日俺はレトさんの呼び出された。俺が口を開く前にレトさんはいった。
「こんな世界…」
俺は唖然とした。いつもはそんな素振りを見せないのに…
でも…これだけは言っておかなくちゃ…
「俺がレトさんの生きる理由になれますか?」
これは俺が今あなたに送る最初で”最期”の
「レトさんが好きです。」
「愛」の言葉だ。
レトルト視点…
街も人も歪んでいる。俺を浅ましい目で見てくる化け物。
欲望に身を任せたから…。アイツラの考えが目に映る。周りが見えなくなる。
自由だと思ってるものは全て見透かされて踊らされてる。
生まれてきたのが間違いだった?じゃあなんで生まれた?
そんな事を考えてるうちに俺の夢は錆びついた。
「愛がほしい」
家族に望んだ。
「愛を下さい」
友達にすがった。震えている俺の手を取って。
「愛をいただけますか?」
自身の心を抉る。一度だけじゃ足りなかった。
「愛をもらう」という快楽に溺れていった
「レトさんが好きです。」
“それ”は…俺にとっては醜いくらいに美しい「愛」だった
「俺がレトさんの生きる理由になれますか?」
承諾したっていつか終わる。「愛」を受け取ったっていつか消えてなくなる。
心臓の鼓動が体中に鳴り響く。
「愛」ではないこれは俺の死へと秒を読む「心臓」だ
キヨ視点…
「あのさ覚えてる?」
「雨が降ってたあの日…」
この恋心に溶かされたって良いから
どうか…どうか、そんな顔しないであの日のように
「あの時のようにさ…笑ってよ?」
そういって身を投げた。
「こんな世界」そう思っていたのは俺もだったのかもしれない。
もしも夢が覚めなければおれは死んだままでいられたかもしれない
涙でグシャグシャになった温度のない溶けた指
記憶の巡りを感じる。これは誰の記憶?
雨に濡れた寂しい廃線
煤けた病棟
並んだ送電塔
夕暮れのバス停
止まったままの観覧車
机に咲く花
君の声も…
何もかも最初からなかったような。
でも存在していたような。
レトルト視点
俺は死にたいのに。生きていたいと思うように息をして。
生きたかった君は死にたいかのようにすべてを失って。
それぞれ違うのに…涙が出てきて止まらない。
どうして悲しいのだろう。
いずれ…消えてなくなるのが…
永遠なんて存在しないけど。
思うようにいかないけれど。
脆くとても細い糸に繋がれた次の運命がまた訪れる。
キヨとレトルト視点
「こんな世界」でも君がいるなら
そばにいたい。笑顔でいたい。生きていたいって思えたんだ。
俺の中の地獄で君はずっと絶えずきれいでいられる
キヨ視点
あの日君がくれたように。
二人視点
俺等も誰かを救える心臓になれたら。
ここまで見てくれてありがとうございます。