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心と逆に、抜け落ちていく。

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心と逆に、抜け落ちていく。

第8話 - 第7話「あと少し」

561

2023年09月30日

#vvt

#BL

#長編

#学パロ

鮫と笑顔を愛す者。🦈😊

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sm「……はぁ……」

Broooockと一緒に出かけた次の日。

俺は昨日、病院から帰ろうとして、頭痛のあまり廊下で倒れたらしい。

なので今日から入院することになってしまった。

もう余命は1ヶ月半。

意識を保っていられる時間も、もう長くはない。

Broooockにこの病気のことは言っていないし、そもそもBroooockは俺の事なんてなんとも思ってないだろう。

だから、死ぬまでこのままで……

……？LINEだ……

kn『久しぶり、スマイル。調子はどう？』

……誰だ、この人。

俺にこんな親しい友達がいただろうか……

でも、友達が多くない俺がLINEを交換してるってことは、仲のいい友達だったのだろう。

sm『……すみません。きんときさんは、俺の友達なんですか……？』

kn『……もう、俺のことも忘れちゃったか……』

kn『俺はきんとき。スマイルの中学校からの友達だよ』

sm『そう、なんですね』

kn『なんか慣れないし、敬語外していいよ』

kn『……ところで、スマイルは自分が消恋病にかかってることは知ってる？』

sm『うん。ちょっと色々あって、進行が2倍になっちゃって……余命は、あと1ヶ月半しかなくて』

kn『1ヶ月半！？えっと、Broooockのことはまだ覚えてる！？』

……Broooock……

Broooock……ところどころ忘れてるけど、まだ覚えてる……

sm『Broooockと知り合いなの？』

kn『ああ、言ってなかったっけ。俺とBroooockは小学校からの幼なじみ』

kn『ていうか、Broooockのことはまだ覚えてるみたいだね。良かった』

sm『でも、全く両想いじゃない。キスも、できてない。だから俺は、もう死ぬしか……』

kn『諦めるな！そんなこと、俺がさせない。絶対、スマイルを生かすから』

sm『……うん。ありがとう』

kn『ちなみに、スマイルのことはBroooockに話したから。お見舞い、来ると思うよ』

sm『え、そうなのか……ありがとう』

✧• ───── ✾ ───── •✧

brside.

まさか……スマイルがあと1ヶ月半の命なんて……

なんで……？

あの日体調が悪そうだったのも……何か関係してるのかな……？

……教えてくれたきんさんには感謝しなくちゃ……

とりあえず、急いで病院に向かわなくちゃ……！

ちなみに補足

きんさんは、Broooockに『スマイルはあと1ヶ月半しか生きられない』ということしか伝えてません。

それは、Broooockに自分で自分の気持ちに気づいてほしいからです。

『両想いになってキスをしなきゃ死ぬ』なんて言ったら、Broooockは自分の気持ちにちゃんと気づかないまま誤魔化してキスをすると思ったので。

きんさんナイスですね。