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こ「だから、転生させて?」
神「ええ???」
神(転生させてなんて言う人初めてなんだけど…)
神「いいけど……」
こ「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
こ「どんなとこ!?どんなとこ!?」
神「それは着いてからのお楽しみ…」
こ「早く転生させて!早く!」
神「じゃあいくぞ…?」
パァァァァァァァァァァ
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こ「よしきた!」
こ「ここどこ?どこ?」
使「?どうしたのですか?」
こ「ん??あなた使用人???」
使「そうですが…」
使「どうしたんですか?」
使「フーリンお嬢様。」
こ「あッ……………………」
こ「クソすぎるーー!!!!!!!!」
使「お嬢様!?そんな事言ってはいけません!」
こ「あ、ごめんなさい………」
こ「少し記憶が飛んでしまって……」
使「お嬢様、熱でも出しました?」
こ「いえ、大丈夫よ。それと私の名前教えて欲しいのだけれども…」
使「何を言っているんですか、お嬢様。」
使「あなたは、コールサイ・ラン・ド・フーリンダース・エンマース・ラーチュお嬢様でしょう?」
こ「……ん?」
使「だから、コールサイ・ラン・ド・フーリンダース・エンマース・ラーチュお嬢様です。」
こ「あなた、良く覚えているわね…」
使「もちろん!ここの使用人はみーんな覚えていますよ!」
こ「そ、そう………」
使「それに今日は、ピアノと剣技の練習がありますよ。」
こ「何時から?」
使「午前9時からピアノのお稽古が始まりますよ。」
こ「今は何時?」
使「午前7時です!」
こ「…………………………間に合うかしら。」
使「大丈夫です!私が着いて行きます!」
こ「なんか妙に安心感があるわ……………」
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こ「ところで今日のスケジュールを聞きたいのだけれども…。」
使「今日は午前9時からピアノのお稽古が始まり、午前11時半に終わります。午前11時40分からお食事がはじまり、午後12時40分に終わりとなります。そして午後1時から国民への挨拶、午後2時から午後5時頃まで剣の稽古となります。」
こ「とてもびっしりね………」
使「いつもの事じゃないですか。」
使「このスケジュールをこなすお嬢様に憧れてこの仕事をしている人だっていますのよ。」
こ「まじか。」
使「あ、まだ予定はありますよ。」
使「午後6時からお国の長官方とご夕食兼ご挨拶、午後7時40分から勉学、午後9時からご入浴、午後10時に就寝となります。」
こ「…………………………無理じゃない?」
使「そんなことございませんよ。」
こ「これ死なないわよね?」
使「もちろんです。お嬢様はこれを15年間ずうっとこなしているんですよ。」
こ「いやぁ、すごいわ……」
こ(ということは私の年齢は15歳かそこら辺……)
こ「そしてもうひとついいかしら?」
使「どうぞ。」
こ「休憩時間って……あるかしら?」
使「…………?なんですか、それ。」
こ「ガビ=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇) ーン」
こ(うーん……終わった☆)
使「お嬢様は時間の間をぬってまで、私たち使用人に挨拶してくださっています!」
使「お嬢様が休んでいる所は、1度も見た事がありません!」
こ「私って結構凄いのね……」
こ(というかアホすぎんだろこの……ふーりん?お嬢!ちゃんと休め!)
使「お嬢様、もう少しでピアノのお稽古が始まりますよ。」
こ「ん、本当だわ。では行きましょうか。」
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ピ先「チガーウ!マッタクチガウノデース!」
こ「………?(何故にカタコト……?)」
使「お嬢様、今日は調子が悪いですね……」
こ(いや、調子が悪い所の話じゃないのよ。)
こ(なんで小学生の頃ちょっとピアノ習っただけの私が急にエリーゼのために弾けるとおもってるの!?!?)
ピ先「ココハモットヤサシク!ソシテ、ナメラカニ!」
こ「?(まあやってみるか。)」
ジャンジャンジャンジャーンターララーララー……
ピ先「Oh!イイデースネー!!」
使「上達してますよー!お嬢様ー!」
こ(よ、よかったぁー………)
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ピアノの稽古、食事が終わり……
こ「ねえ、国民への挨拶って……」
使「考えてなかったんですか!?」
こ「そんなことはないけれども……」
こ(食事中頭の中でずっと考えてたよ。)
こ「話を戻すけれど、挨拶を行う場所って…」
使「ここの大聖堂です。」
こ「……それってどこにあるのかしら…?」
使「ついて行きますから、安心して下さい。」
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こ「ここで国民への挨拶を行うのね。」
使「ええ。もう人々は集まっているので、もう行ってもらっても大丈夫ですよ。」
使「それとテロリストに注意して下さい。」
こ「そう……………ん?」
使「では行ってらっしゃいませ!」
こ(まってテロリスト?てろりすと?あの?まってここの国治安めっちゃ悪いんじゃ……)
こ「ま、がんばろ。」
こ「我が国の民よ!」
民「ワァァァァァァァァァァァ」
こ「スゥゥゥゥゥ ハァァァァァァァァァ」
こ「この国は、豊かだ。」
こ「作物もとれ、皆が笑顔に暮らし、平等に私たちは暮らしている。」
こ「だからこそ、私たちは弱者を救うべきだと思う。」
こ「隣の国………タルス国では、とても大きな飢饉が起こっている。」
こ「我らの国、ラーチュ国と長く対立して来たが、今こそこの手を差し伸べる時ではないか。」
こ「ある者は言った。この世は弱肉強食だと」
こ「弱い者は強い者から搾取され続ける、と」
こ「弱いものから消えていく、と。」
こ「しかし!!!!!!!!」
こ「そんなことは、決して、いや、断じて、あってはならない!」
こ「弱き者に手を差し伸べ、助け合い生きていく。」
こ「これが、我々人類が導き出した世界の理なのだと私は信じる。」
こ「そして、この国の民がそうであることを願う。」
こ「コールサイ・ラン・ド・フーリンダース・エンマース・ラーチュ。」
民「………ワァァァァァァァァァァァ!!!!」
こ(よ、よかったぁぁぁぁぁ……)