今日は、私が住んでいる街で
大きな祭りが開かれる。
本当は家族皆と行く予定だったけど
忙しいとか面倒くさいとか言って
来なかったんだよね。
“貴方、もう19でしょ?”
“祭りくらい1人で行けるでしょ。”
Nabi|少しくらい家族の時間作ってよ、。
屋台が沢山並んでいて
人も沢山いる
楽しそうにしている 家族も
Nabi|… 賑やかだなぁ
〉「なび〜!」
突然、後ろから 私を呼ぶ声が聞こえた
振り返るとそこには
青い風船を持って
満面な笑顔で こっちに駆け寄ってくる
はにがいた。
Nabi|なんでここに、?
Han|そっちこそ、なんで1人で?
Nabi|、
Han|まぁ…何があったのかは分からないけど
はい!これあげる。
Nabi|風船?
Han|うん、この色 なびに似合うと思って。
Han|それに、風船って空を飛ぶでしょ?
なびも もっと自由になれる気がする。
“自由”か…
憧れ あるかも。
Nabi|笑 ありがとう。大切にするね?
Han|来て!
Nabi|ちょっ、!!
Nabi|急に”秘密基地”の方まで来て、
どうしたの?びっくりしたよ…
秘密基地
街外れの丘の上にある小屋
私が 10歳の誕生日の時に
はにが招待してくれた場所
あれから その小屋は
「2人だけの秘密基地」と言って、
大切にしている。
Han|笑 見てみて?
私ははにが指差す方を見た
そこには、
綺麗な星空が広がっていた
Nabi|わぁ…
Nabi|すごく綺麗、笑
Han|ちょっと待っててね?
Nabi|ん?
すると、はにが秘密基地から
スケッチブックを持ってきた
はにはスケッチブックを開いて
描いた絵を見せてくれた。
Nabi|星?すごく上手だね
Han|今まで2人で見てきた星だよ。
Nabi|えっ、いつの間に描いてたの?
Han|ん?笑 なびはいつも
星に見とれてるから気づいてなかったんだね 笑
Nabi|… 確かに笑
Han|これもあげる!
Nabi|え、いいの?
Han|勿論。
Han|僕達が見てきた星を、
何時でも思い出せるようにしたいから。
Nabi|ありがとう、嬉しい!
2人で その場に座って
肩を寄せながら 星を眺めていた
Nabi|… ねぇ、私達
あの星を もっと近くで見に行けるかな?
私がはにを見つめると
はには私の方を真剣に見つめかえして
静かに頷いてくれた
Han|行けるよ。
Han|いつか2人で、遠い国へ旅に出て
この星空よりもっと大きな星を見に行こう!
その後は 2人の秘密基地で
未来の計画を立てた
私は行きたい国や星空のことを話して
はには、それを静かに聞きながら
「絶対叶えよう」と誓っていた
コメント
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やだ最高