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数年前。 咲久。当時6歳。
「、、んー、、」ここの数学の問題、、難しいな、、中3の範囲といえ、ここまでとは、、。するとドアをノックする音がした。「、、??」「失礼します、咲久くん」「え、あぁ、、母さん、、」「茶菓子を焼いたの、休憩にしたらどうかしら」「え、あぁー、、そうだな、、」俺の母は日曜日、決まって焼き菓子を焼いてくれる。それだけじゃない、家には何人もの執事とメイド、優しい父親に、優しい祖父母、、「、、、、」俺は恵まれていた。「、、そうしよっかな、、あ!!」俺はシャープペンシルを置こうとしたその時、ノートの先端で指を切ってしまった。「痛っ、、」大したことない怪我だ、、ただ、、「、、!?大丈夫ですか!?」「え、??」母親は俺にかけ寄り、傷跡を見た。「す、すぐに手当を、、!!こっちに!!」「え、え」手当をするべく、俺の腕を引っ張った母親、その過剰なまでの俺への優しさは、嬉しく、時に気持ち悪かった。
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現在。 未來族別荘。
「、、ん、、」「ぐー、、がー、、」「ぐー、、」「、、なんでコイツらが俺の横で寝てるんだ、、」俺の隣には鮎民と加四六が爆睡だった。すると部屋に誰かが入ってきた。「ん、あ、なに、起きてたんだ」「、、狂唖、、それに月城、、」「、、、、」「、、酒井幹部、橘幹部の能魔で気絶したんです、、とりあえずこれ食べてくださいって、小我太さんが」墻音はそう優し匂いのする、温かいご飯を俺に差し出した。「、、お前、、よくも仇である奴が作った飯を俺に食わそうとするな、、」「じゃなきゃ、お腹空いたままですからね」「、、、、」「、、食べたくないなら食べなくていいよー、咲久は変態だから空腹プレイが性癖なんだよ」狂唖はそう加四六に近づき、頬を叩いた。「え、なに痛い、え酒井幹部!?」「、、よぉ」「翠がみんな下に来いって、、話があるらしい」
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一階。 リビング。
「、、おはよう、、酒井」「、、どうも」なにを話されるのか、俺にはもうわかっていた。ここにいる奴らは全員大速力の味方をする。俺に馬鹿なことやめるよう言われるんだろうな、、「、、、、」まぁ、、加四六に負けたんだし、、「、、酒井、成琴を殺した犯人なんだが、、」「、、!?」「、、阿蚋らしい」「、、、、」「千秋さんから聞いた、、梵が何故お前に嘘をついたかわからないが、恐らく、俺らと敵対して欲しかったんだろ、、」「、、、、」「、、成琴は変わった奴だったな、、」「、、、、」、、わかってる、、薄々気づいてる、、成琴を殺したのは大速力じゃない事ぐらい、、「、、だから何だ、、」「、、、、」「そこにいる大速力はなにが何であろうと俺の両親の敵だ」俺はそういうと、大速力は俺から目を逸らした。「、、もう気絶したくないんなら、口の聞き方気をつけろよ幹部さんよ、、お前の親を殺したのは小我太じゃなくて小我太の両親だろ」「だからなんだ!!結局そいつも凶悪な血を持った大速力のbloodだろ!!何かあってからじゃ遅いんだよ!!誰かが死んでからじゃ、、」わかってる、、。「、、アンタが俺を恨みたきゃ好きにすればいい、、」大速力はそう立ち上がり俺に近づいた。「でも、、でも、、俺のお父さんが何の理由もなく人間を殺すわけがない、、それは俺も同じだから」わかってる、、。「、、酒井さん、、アンタの親って、、」わかってる、、だから、、「bloodだったんじゃないですか、、」言わないでくれ。
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加四六。
「わかってるよ!!そんなこと!!」「、、!?」酒井幹部はそう小我太に怒鳴った。「冷蔵庫にはいつも得体の知れない肉があったし!!管理されるほどに健康な生活を強いられたし、獣臭い父の臭いも、俺の血が流れるたび勿体なそうに流れていく血を見つめるあの母の視線も、、!!全部!!全部!!」「、、、、」「でも認めたくなかった、、両親が殺された13歳の時、、13年間も!!、、食べられるために生きてたなんて、、生かされてたなんて、、」「、、どういう事すか、、」泣き崩れる幹部を横目に、俺は遊馬さんにそう尋ねた。「、、blood同士の夫婦の間にはbloodが生まれる、、それはもうわかり切ってる事、、それに人間同士の夫婦の間にbloodが生まれることがある、、千秋さんみたいにな、、片方人間で片方がbloodなら、bloodが生まれる確率のほうが大きい、、狂唖やお前のところの坂沼のように、、」「でもまれに、blood同士の夫婦の間に、人間が生まれてくることがある、、100年に一回ぐらい」歌星はそう言った。「、、それが酒井幹部だったってこと??」「、、確証はないんだけど、、本人がそう言ってるし、、」小我太はそう困った顔をした。「、、、、」「、、大速力が何の理由もなく人間を殺す一族じゃないのは知ってる、、blood狩の一族だったからな、、でも、、」「、、、、」「、、何かに怒らなきゃ生きてけなかった、、怒りこそが、、俺の生きる源だった、、」「、、、、」「教えてくれ、、仇も無くなって、、人生で初めて愛した人も失って、、俺はなにを糧に生きてけばいい、、」「、、、、」「、、、、」「、、そのままの咲久でいてよ」「、、??狂唖??」「、、、、」「馬鹿幹部な俺らのこと叱ってくれて、怒ってくれて、、部下大切にしてくれて、本気で俺等が悩んだ時、、優しく相談させてくれる咲久でいてよ、、俺が弱ってる時、咲久俺に優しくしてくれたじゃん、、養成が死んだ時、天秤の話も、朝新が来た時のことも、、」「んで、咲久も困った時、俺らのこと頼ってよ、、ポンコツな主観と、嫁好きなアホ幹部と、お酒飲むと手のつかない娘と、俺ぐらいしかいないけど、、」「、、それなら月城に相談するわ」「、、!?はぁ!?誰が墻音に相談していいなんて言ったんだよ!!」「え、えぇ、、」「狂唖、墻音と酒井幹部結構仲良いぜ」そう俺は言った。「ハァ!?何で!!」「なんか話し合うんです、アンタの話で」墻音はそう言った。「お互い狂唖に振り回されてるから」「何それ、、墻音に甘えていいのは俺だけだし」「誰も甘えるなんて言ってない、、ハアァァ〜!!なんかもういいわ」「、、??」「大速力」「へ、へい??」「お前お酒いける口なんだろ??今度付き合え」そう酒井幹部は言うと2階は上がって行った。「、、距離のつめ方馬鹿なの??え、酔ってる??」俺はそう狂唖に聞いた。「さぁ」「ハァァ〜!!怖かったぁぁ!!マジなんて言われるかわからんかったぁぁ!!なんか丸く治ってよかった!!」小我太はそう叫んだ。「大丈夫、小我太に辛口叩いたら海から突き落とすから」狂唖はそう言った。「、、にしても、bloodの生まれ方のパターンって色々あんなな、、ん??てこは、俺も酒井幹部と同じ、まれな生まれ方ってこと??」「、、、、」「、、??小我太??」「、、100年に一回だよ、、お前が酒井幹部と同じパターンなら、優も酒井幹部と同じパターンってわけでしょ、、起き過ぎでしょ、、」「、、何が言いてぇの」「、、阿蚋はbloodだよ」