「どうして俺がグルラに入ってきたのか、知りたい?」
霧島のスマホ越しに、ライアの声が響いた。軽薄で、それでいてどこか狂気が混じっている。
吉田武史は黙ったまま、じっと画面を睨む。翔太、美咲、結那も無言だった。
「ほらほら、聞かせてあげなよ。アンタの…弟のことさぁ。」
吉田の眉がピクリと動いた。
「…日哉か?」
その名前を口にした途端、スマホの向こうでライアがケラケラと笑い始めた。
「そうそう!あのチワワみたいな弟サンねぇ?でもさ、裏はマジでヤベェよねぇ…“悪魔の剣士”なんだからさぁ!」
翔太が口を挟んだ。
「…え?ちょ、待ってくださいわ。父上に弟様いらっしゃったの?」
美咲が驚く。
「というか、悪魔の剣士って…!?」
その時、LINEにもう一つの通知が入る。
「吉田日哉が参加しました。」
「お兄ちゃん、久しぶり。」
柔らかい、ふわふわした声。それなのに、画面越しの彼の目はギラギラと獲物を狙うように光っていた。
「なぜ…お前がライアと?」
「お兄ちゃん。僕、世界一の殺し屋を目指してるんだ。でも、そのためには一つだけ邪魔なものがあるんだ。」
日哉はにっこりと笑った。
「それが…お兄ちゃんなんだよねぇ。」
霧島、結那、翔太、美咲は完全に固まった。
「そんじゃ、さっそく仲直り…しよっか」
吉田武史は無言で拳を握りしめた。
コメント
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今回も神ってましたぁぁ!!! おっとここで新キャラ登場しましたぁ! そんで弟だと!?!?まじかよ初耳ですけどもおぉよっしー!?( てからうちのライアたんてえてぇ((急にどうした 次回もめっっっさ楽しみだぜぇ!!!!!!