はぁ…。ん?なんでため息ついてるのって?
たったさっき、チャイムが鳴ったの。授業終わりのね。みんなは学校の休み時間が好きだよね。でも私、杉咲桃乃はこの時間はだいっきらい。
だって……。
「桃乃居る?あ!いたいた!」
この子はきらり。満面の笑みで近づいて来るけど、この顔(笑顔)は作り物でしかないんだ。嘘の笑顔、つまりクラスメイトの前では愛想いいキャラだが…
「あんたさぁ。なんで鏑木先輩に近づいてんの?」
私の前ではいつものかわいい猫なで声が怒ってるかのように低い声になっている。
私にだけ態度が刺々しいのは多分私が生徒会の仕事で色々助けてもらってるのが色目を使ってるみたいなのか…とにかく嫉妬のようなもの。ま、男は嫌いなんだけど。
「………。」
にしてもなんて返せばよいのか…。
「聞いてんのかよ!」
っ!ぶたれる…!
パシッ。
痛く…ない?
「安川きらりさんだよね?今この子のことぶとうとしたの?」
「か、鏑木先輩!?」
《2話に続く》
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