夜の冷たい風が、周囲を吹き抜ける。月は静かに光を落とし、血と鉄の臭いが漂う無惨な戦場を照らしていた。
霧島蓮は、スマホの画面を見つめていた。グループチャットのアイコンが、いつもより空虚に見える。
「吉田パパ支えよう’s」
――メンバー:霧島蓮、白川結那、吉田武史。
「……。」
翔太と美咲の名前は、ない。消えた。二人がいない現実が、蓮の胸に重くのしかかる。
「なんで、こうなるんだよ…。」
かすれた声が漏れる。
隣に立つ結那は、何も言わずじっと立っていた。だが、その拳は震えていた。
「……あいつら…絶対、許さない…。」
その声は低く、怒りに満ちていた。
「霧島。」結那が静かに言う。「次はない。私たちが動かなきゃ、師匠も…。」
「わかってる!」蓮が叫んだ。「でも、俺たちだけでどうすればいい!?日哉とライアと雨宮相手に…勝てるわけ…!」
「勝つしかない。」結那の声は冷たい。「あんたがどんなに怖くても、私はもう止まれない。あいつらのためにも。」
蓮は唇を噛んだ。彼女の言葉が痛かった。けれど、それが事実だった。
そのとき、スマホが震えた。吉田武史からのメッセージだ。
「次のターゲットがわかった。動くぞ。」
蓮は画面を見つめながら、深く息を吸った。三人でも、戦うしかない。
「…やるしかないか。」
「そういうこと。師匠が一番つらい。なのに私情を挟まない。わたしたちはそれに応えるだけ」
結那はナイフを手に取る。その刃には、冷たい魔力が宿っていた。
三人の戦いは、ここから始まる。
コメント
2件
すごく待つ!! 絶対ライア達は56す!! なぁ!?結那!! タピオカの為に勝て…それと彼奴らの努力を無駄にするな。ライアを必ず56して生きて帰ってこい。
今回も神ってましたぁぁ!!!!! 美咲たん、、翔太っち、、、うちの子(ライア)の仕業ですね、ハァイ(((( 次のターゲットが決まった、、、?多分あの3人の誰かだと思うけど、、 まあよっしー組もターゲット組も誰も欠けないことを祈ろう、、( 次回もめっっっさ楽しみいぃ!!!!!