夜の闇に包まれた高層ビルの一室。都会の光を背に、ライアは窓辺に腰掛けていた。ガラスの自分の姿を見つめながら、注射器を弄ぶ。
「……つまんねぇなぁ。」
低く呟いた声は、どこか退屈そうだ。
「つまんねぇのはお前のせいだろ?」
背後から響いた声に、ライアはにやりと笑った。振り返らずともわかる。その声の主は――吉田日哉。
「兄貴の首、まだ取れてねぇんだって?」ライアは楽しそうに言う。「呆れるぜ?」
日哉は無表情のまま、ふわふわの髪をかき上げた。だが、その目はギラついている。
「……お前に言われたくねぇよ。結局、ガキども仕留めるのにどれだけ手間取った?」
「ははっ、そりゃそう。けど、日哉。楽しんでんだよ。」ライアは舌なめずりする。「“真面目”にやるヤツには、わかんねぇか?」
日哉は冷たく笑った。
「勝てると思ってんなら、次はお前のその脳ミソぶち抜くぞ?」
空気が一瞬で張り詰める。日哉の手は刀にかかり、ライアは注射器を指に絡めながら、ゆっくり立ち上がる。
「おー、やるか?久々に。」ライアの声は上ずる。「お前とやると、マジでゾクゾクするからなぁ。」
「……バカが。」日哉は刀を半分抜いた。
その瞬間、部屋の気温が数度下がったように感じた。二人の殺意がぶつかり合う。
「けどよ。」ライアは急に声を潜めた。「俺たちが潰し合ってる場合じゃねぇだろ。兄貴、まだ生きてんだぜ?」
日哉は刀をゆっくり鞘に戻した。
「わかってるよ。」
「だったら、次は俺に譲れよ?」ライアは楽しげに言った。「兄貴の首、俺がもらう。」
日哉は鼻で笑った。
「夢見てんじゃねぇよ」
そう言い残し、日哉は部屋を出て行った。
ライアはその背中を見送りながら、再び注射器を弄ぶ。
「……楽しみだな。」
二人の間には、いつか避けられない“決着”が待っている。
コメント
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ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙良かったぁぁ、、、((? 通知来た瞬間歓喜の声上げたわ( 今回も神ってましたぁぁぁぁ!!!!! 決着かぁ、、、よっしーはやばいからなぁまじで、、、、 てかにっちー(?)喋り方変わってんな?これが裏の姿とか、、? 次回もめっっっさ楽しみンゴ!!!!!