渡辺 「何してんの?」
『…渡辺。』
同期の宮舘繋がりで知り合った渡辺 。
塩顔で 、 性格も塩 。
人に執着しない 、 サバサバな性格 。
私も 、 どちらかと言うと人に興味は無いから
彼といると楽なんだ 。
『渡辺屋上とか来るんだ』
渡辺 「お前が階段上がるの見えたから」
『そう』
渡辺 「取り敢えずさ」
渡辺 「こっち来いよ」
私と渡辺の間には 、 フェンスがある 。
私はもうすぐ 、
ここから落ちる 。
そして 、 死ぬ 。
渡辺 「なんで?」
『ずっと死にたいって思ってた』
『生まれた時から、』
『求められなかった』
『渡辺。私はさ、』
『生まれてきちゃダメな人間だったんだと思う』
宮舘 「そんなわけないでしょ」
宮舘 「そんな人間いない」
『宮舘』
『宮舘と渡辺だけだよ』
『そうやって言ってくれたの、笑』
渡辺 「頼む、こっちに来てくれ、」
初めて渡辺が焦る姿を見た気がする 。
冷静沈着で 、 他人に興味が無い人間だから 。
宮舘も焦ってるな 。
そりゃ 、 仲良し言えないかもしれないけど 、
知り合いが目の前で死のうとしてるしな 。
『分かった』
『死なないから』
渡辺 「こっち来いよ、」
『行くから笑』
宮舘 「なんで笑ってんの?」
『怒んないでよ』
『今行ってるじゃん』
宮舘 「っはぁ、」
渡辺と宮舘側に行った瞬間 、
宮舘が私の腕を引っ張った 。
もう離さない と言わんばかりに 、 強く 。
そして抱きしめた 。
『……はは、笑』
渡辺 「笑ってんじゃねぇよ、」
渡辺 「お前、もう一人でいなくなるな、」
『それは無理』
『今二人がいたからやめただけ』
宮舘 「じゃあ永遠離れない」
『宮舘ー、笑』
『永遠は無いんだよ。笑』
宮舘 「絶対離れない」
『絶対もない』
『私の人生経験で分かるよ』
『絶対も永遠も存在しないの』
『期待させるためのあやふやな言葉』
宮舘 「俺があやふやじゃなくする」
宮舘 「慧が納得するぐらい一緒にいる」
『それはやだな、笑』
渡辺 「次こんなことしたら、」
渡辺 「殺すから」
『じゃあ殺して』
『私は死にたい 』
渡辺 「お前が死んだら俺も死ぬ」
『わけわかんない。笑』
絶対とか永遠とか 、
そっちが言ったんじゃん 。
一緒にいるって 。
お前が死ぬなら俺も死ぬって 。
なんで私を置いていったの ?
二人だけじゃない 。
九人して 、 なんで私を置いていったの ?
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コメント
7件
さいこう 🥹💧 最近テラー浮上してなくていぶちゃんの小説も見れてなかったから今日から見ます !!!
めっちゃいいです!!