『ジークハイルッ!』
嫌だ、やめろ
『総統万歳!』
やめてくれ!
また、、あの夢をみた。
あの時のことを思い出すだけで吐き気がする。
その旗、その名前、その思想
もう、思い出したくないのだ。
「はぁ、、仕事に行くか、」
会社に着くと直ぐに自分の席に座る。
パソコンに向かうが仕事が捗らない。
何とか手を動かそうとするがやはりあの夢の事ばかりが頭に浮かぶ。
「あの夢のせいだ、、」
「え?」
思わず呟いてしまったようだ。
となりの日本がこちらを見ていた。
「ドイツさんどうしたんですか、、? 」
「な、なんでもない、です!」
「なんかあったら相談してくださいね?」
日本が心配そうだ。
どうしようか迷う悪夢を話すべきかどうか。
「、、じゃあ、少し」
もう、話すしかない。
カフェに寄って夢のことを話した。
日本は黙っていた。
流石に重い話だろう。
数分の沈黙の後日本が遠慮がちに言った。
「つまり、あの頃がトラウマだと」
「そういうことです 」
また沈黙。
だが日本は顎に指を当てて何か考えているようだ。
「じゃあ克服手伝います!」
日本がそういった。
「え?」
「余計なお世話と承知の上で!克服を手伝わせて欲しいんです」
「いいんですか?」
確かにずっと悪夢に悩まさるわけにも行かない。
日本の意見に賛成だ。
「ありがとうございます!」
頭を下げた。
「いえいえ!大丈夫ですよ 」
そう言って日本はニコリと笑った。
コメント
11件
このドイチュがたまりませんなあ
1話が100閲覧突破しました!ありがとうございます!!! いいね、ブックマーク、コメントほんとにありがとうございます!
あ、好……