『 その時まで、 』
青赤♀
アムカ表現
重め
無数の赤い線が、左腕を走る。
右手には血の付いたカミソリ。
痛い感覚はない。
あるのは、胸の中の疎外感のみ。
数ヶ月前から消えないこの疎外の感覚。
誰かに助けてほしい。
その一心で、ここまで生きてきた。
傷を隠すべく、絆創膏を貼る。
わざと大きめのサイズを選んだのは、秘密にしておきたい。
ずっと誰にも気付いてもらえないこの環境。
『希望の光』たるものは、一度すら見えたことがない。
いつか運命の人に出会えたら。
その人が『光』になってくれるのかな。
純粋な疑問を口にする器量は、私には無かった。
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