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・二次創作、夢小説です。
・オメガバース「マリン×一味(男)」です。(マリン攻めでアレも条件付きで生える。)
・一味(男)主人公です。
・キャラ崩壊あり
・ファンタジーと現実がごちゃごちゃしてます。
・グロ描写、差別、性的表現あり
・設定とかみて地雷・苦手だったら自衛お願いします。
・回想…一味視点、前半終了…一味視点、後半…マリン、一味視点
・最終話
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『運命の番』………
それは俺の記憶の遠くを呼び覚ました。
✴︎__________________________
高等科の頃、俺は同級生の『α』から性被害を受けたことがあった。
その時、避妊するために病院でアフターピルを貰おうとした時のこと___。
「…あれ…?妊娠してないな…」
「えっ…?」
妊娠していない___嘘があまりにも下手なので流そうとした。
アフターピルをもらうには必ず精密検査を受けなくてはならない。
『α』のものなら、すぐに着床していてもおかしくない。
「君…もう少し調べさせてもらえないかな?」
おかしい。着床していてもおかしくないほど時間は経っている、『α』は特に繁殖力が高い。
『α』側が避妊対策してたとは考えにくい。
俺は隅々まで体に検査をかけられた。
「一味さん…?落ち着いて聞いてほしいんですが…」
「あなたは誰かと
『運命の番』の関係にあります。」
俺は2度、自分の耳を疑った。
「『運命の番』ってそもそもなんですか…?」
「ご存知ではないんですか?簡単に言いますと、
『α』や『Ω』の人と番になることを約束されたお互いが強く惹かれ合う関係です。」
『Ω』の俺が、『α』の誰かと番になる約束…?
「はい。そしてあなたは『運命の番』である『α』の精しか受けないようになってるんです。」
「えっと…それはつまり…他の『α』は受け付けないってことですか……?」
「そういうことですね。」
とりあえず俺は妊娠をしていないと安堵する裏面、
この先、まだ出会ったことのない『α』の誰と『運命の番』を約束し、『愛』を残すのか。
と不安に陥っていった___。
✴︎__________________________
「『運命の番』って……もしかしてッ…」
「『船長』なんですかッ…?」
「はい。 私がその答え(アルファ)です。」
俺の目には透明な温水が頬を伝っていった。
俺は本当に『彼女』を心から尊敬し、愛していたことを。
「良かったッ…!良かったァッ…!ポロポロ」
「…今まで本当に頑張りましたね。」
俺の生きる意味が初めて満たされた気がした。
***
雲一つも浮かばない青天に高く高く昇る太陽は船を、海を、そして___
私たちを照りつけた。
『私』と『一味』が『運命の番』をカミングアウトしてから2年経った今でも、
活気が衰えることはなく、むしろ祭り騒ぎのように溢れかえっていた。
それは『私たち』が要因でもあるけど…w
「せーんちょ!『一味くん』とはどうなんですかぁ〜?ニヤニヤ」
「おーい、女一味〜?船長にはもう相手がいるんだぞ〜?」
「はー?分かってて聞いてるんですけど?マジで話聞かないよね。」
「あのぅ…喧嘩はやめてもらっていいですか…?」
「すみません。でもどうなんですか!“旦那さん”とは!」
「え?“奥さん”じゃないの?」
「あはは…そりゃあ円満ですよ。!」
「ぐへへ夜の方は進んでたり……」
「待て待て!『一味』は今妊娠してるから…!!」
「え!?そうだったっけ…?」
「半年前に言われてただろ船長から。『一味』に第一子宿ったって。」
「あー…!そういう…」
「気にしなくても大丈夫ですよ。」
「いや!気にしますよ!!(2人とも)」
「え?」
「そりゃあ!優秀αの『船長』と、一味の間ではかなり優秀の『一味くん』!」
「絶対、『船長』と『一味くん』の子供可愛いですよ!!」
「でも…どっちが「お父さん」でどっちが「お母さん」なんだろうな。」
「……!?」
「んー…感じ的に『船長』が「お母さん」で『一味くん』が「お父さん」なのかなぁ…?」
「そこは一味とちゃんと話して決めましたよ。」
「えっ…!?(2人とも)」
「一味は「船長が「お母さん」の方がいいと思う。俺たちは周りと違うから何か言われるのが怖いし」って言って、君たちと同じ考えなんですけ私は……「お父さん」になるって決めました。」
「……!!(2人とも)」
「私は一味に言ったんです。「周りと違うとか気にしなくてもいい。…お腹を痛めて子供を産むのは一味なんだから、君が「お母さん」でもいいんだよ。私はその君を守るための「お父さん」にならなきゃって思う。」って話したんです。」
「そうして話し合った結果…私が「お父さん」で一味が「お母さん」になったんです。」
「……グスッ…やっぱり船長は優しいですねッ…」
「……ああ…俺よりイケメンだ。誰かハンカチ…」
「えー!?2人とも泣いてるー!?」
「もう…そういうところが罪なんだろッ…☆キラン(他」
「一味としてここに入れて良かったわ…(他」
「やっぱり愛の力はすごいな…(他」
……『α』に生まれてきて良かった。
私は今度こそ本当にそう思えた。
****
「ねぇ〜w落ち着いてよ船長〜!」
「だって君!もうすぐで生まれるんですよ!!」
「私たちの子供!!」
「んー…船長、名前…どうする…?」
「…ゆっくり考えよっか…」
「あっ!もう準備終わったって。」
「じゃあママと頑張ろっか。(お腹をさする)」
「頑張るね。「お父さん」」
「^^頑張ってね。「お母さん」」
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「んん”ッ…!!」
「後もうちょっとです!頑張って!」
「はぁ…はぁ…!!」
「せんちょぉ…!!はぁ…!!」
「んんんぁ“っ…!」
「頭出てきた…!」
「んんあああっ…!」
オギャー!!オギャー!!
「すみません!!遅れました…!君ッ…!?」
「はぁ…はぁ…はぁっ…!」
「生まれたッ…」
「可愛い……」
「あはは…w『パパ』に似てる…w」
「寝顔『ママ』そっくりw」
『……幸せになってね…!!』
『α』と『Ω』が愛し合う理由。
それはお互いが相手からの愛を知るために。幸せを知るために。
俺たちは船の上で一生を添い遂げることを
誓い合おうとおもう。
ーThe Endー
ーおわりー
ここまで読んでくれてありがとう!