Dという名のスマホや黒い人が急に表れていなくなった時から体感数週間たった。
私が動ける範囲で探索していたら卵を見つけた。
その卵はとても硬くて、絶対に食べられるものではないことを私は瞬時に察した。
他に、私はここでの言語を少し覚えた。
ほんとに少しだけ。
分かったのは挨拶とか否定や肯定の言葉とかそんな簡単なやつだけ。
でも私すごくない?
天才かもしれん(※違う)
だって数週間だけで少しだけど理解したんだよ?
これを天才と呼ばずして何になるよ。(平凡)
あと名前も分かった。
自分の。
ソネットっていうらしい。
正直安直だと思った。
そして少し気に入った。
これから一生呼ばれる名前だ。
大事にしよう。
そして、Dに言われたあの言葉。
死なないように頑張れって言われても…..ねえ?
まず死にそうになることなんてないだろうし。
そんなことを思っていた時期が私にもありました。
なんかカエルがいたんだよ。
いつも周りにいてくれてる龍や竜を真似して○してみようと思ったんだよ。
なんか酸をくらいました。
めっちゃ痛かったです。
すぐにそばにいた青と赤の龍がカエルを○ってくれました。
そして回復魔法をかけてくれました。(別の龍が)
軽く死にそうだと思いました。
私の親(多分)ともう一匹の龍がいなかったら死んでた。
カエルに○されて。
カエルだよ?
私はカエルに○されるなんていう馬鹿みたいな死に方はやめたい。
なので私は寝床に引きこもることにしました。
ソトノセカイコワイ
でも引きこもっていたらダメなことくらい分かっていた。
Dが言うには進化したら寿命が伸びるらしいけど、進化しなかった場合の寿命が分からない。
もしかしたら一年もしないで死んでしまうかもしれない。
なので私は他の龍を連れて進化のために他の生物を倒しに行くことにしました。
…….10分くらいしか引きこもってなかったのに。
結果。
他の龍がどんどん倒していくせいで私が手を出す暇がない。
つまり私に経験値が入ってこない!
まあ?
生まれてまだ一ヶ月も経っていない子供に危険なことをさせたくないっていう気持ちは分かるよ?
でもせめて軽くでもいいから攻撃させてくれ….
そんなことを身振り手振り使って頑張って伝えてたらなんとなーく分かってくれたみたい。
でもね?
どうしてとどめをささせようとするの?
私は攻撃力全くない子供ですよ?
なんででっかい蛇瀕死にして拘束して私に差し出してくるの?
ほら!今この蛇私に噛みつこうとしたって!
怖いって!
私はビクビクしながらとりあえずそこら辺にあった石を拾い、柔らかそうな蛇の目に向かって投げる。
あ、外れた
ねえシャーーッって威嚇してきたって!
怖いよ!
私は再度石を投げる。
あ、尻尾に当たった。
まあ今ので攻撃した判定になるでしょう。
待ってねえなんでまた差し出してくるの!?
私はとどめ刺したいんじゃなくて攻撃を当てたいだけなんだよ!
もう目標は達成した!
差し出すな!
….だからなんで差し出す!?
とりあえず私は石をもう一度投げる。
あ、目に当たった。
レベルが一気に10まで上がったことを知らせる声が聞こえる。
…今ので死んでしまったのか。
罪悪感が出てきた。
あの蛇は長い間痛みに苦しんでいた。
その蛇に私は少しだけダメージを与え、蛇の苦しみを増やした。
なぜ一発で死なせてやらなかったのだろうか。
そんなことを考えていると、蛇の死体が私の目の前に差し出された。
…..なに?
この死体をどうしろと?
そんな感情を込めて差し出してきた龍を見ると、蛇を食べる仕草をした。
え?
これを、食べるの?
このまま?
ぽかんとしていると私の空いた口に蛇の肉が放り込まれた。
うっわまっっっっず!
口の中には苦味が大量に広がり、ヒリヒリした。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈毒耐性LV1〉を獲得しました》
何これ毒なの!?
毒物を食べさせるの!?
吐いていい!?
無理無理無理無理
なんとか飲み込むと、また口の中に蛇の肉が放り込まれた。
そんなことを何度か繰り返し、私以外にこの蛇を食べているのが誰もいないことに気がついた。
なんだよ。
なんで凝視するんだよ。
多分これ毒耐性のスキルのための訓練みたいなものなんでしょ?
お前らも食えよ。
何?
自分たちは耐性高いからこんな訓練必要ないの?
あ、まってほんとにそんな感じするんだけど。
嘘だよね?
貴方たちこの訓練しながらスキル鍛えてたの?
うっそだろおい
仕方がないので食べます。
うえ、まっず
蛇を食べ終わり、巣に戻ってきた。
ほんとにまずかった。
でさ、なんか進化可能っていう声が聞こえてるんだよね。
というわけで進化します。
あれ、なんか急にすごい眠気が….
進化しました。
進化して寿命とか伸びたかな?
まあ伸びてなくてもDは進化の回数とか言ってなかったし。
伸びてなくても今後も進化していけばいいでしょ!
なんて思っていると私の腹が鳴る。
そういえば進化してからすごくお腹が減っている。
進化したら減るものなのだろうか。
とりあえずなぜか私の隣に置いてあった毒物を食べる。
うえ、まず。
てか思ったんだけどさ。
ここ異世界じゃん。
んで私スキルとかゲットしてたじゃん。
つまり異世界転生定番の鑑定さんとかある……..ってこと?
鑑定あったら欲しいなあ
《現在所持スキルポイントは90000です。スキル〈鑑定LV1〉をスキルポイント100使用して取得可能です。取得しますか?》
お、ほんとにあった。
答えはもちろんYESさ!
《〈鑑定LV1〉を取得しました。残りスキルポイントは89900です。》
ふおぉぉお。
なんかテンション上がるね。
スキルポイントなるものはちょっと減っちゃったけど、まあ気にしないでおこう。
そして鑑定だよ。
早速使ってみよう!
こんな石ころも?
あら不思議!
鑑定スキルで鑑定するとー?
〈石〉
ん?あっれれー?おっかしーぞー?
きっと初めてだから失敗しちゃったんだよね!
さあもう一度!
〈石〉
あー、うん。
きっとこれは本当にただの石なんだよ!
ほらこの壁とかやってみよう。
○○の洞窟の壁って感じに出るかも!
〈壁〉
………もう、何も言うまい。
ッスーーーー
私はなんで鑑定”LV1”のとこに目をつけなかったんだ。
あ、でもレベル上げれば効果があるってことだよね?
だから鑑定のレベル上げよう!
あ、あと
できるだけ苦しませずに一発で仕留められるように魔法も覚えよう。
私は力がないからね。
土魔法もください!
《現在所持スキルポイントは89900です。スキル〈土魔法LV1〉をスキルポイント100使用して取得可能です。取得しますか?》
YES!
よし、早速使ってみよう。
いて。
間違えて寄りかかってる壁のとこにやっちゃったよ。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈土耐性LV1〉を獲得しました》
うお、
耐性獲得した。
ていうことは自分の攻撃で耐性をゲットしたり耐性のレベルを上げれるってことか。
つまり魔法と耐性のレベル上げ同時にできるってことか。
よし、そうと決まれば特訓だ!
あ、鑑定もやんないとだ。
よし、頑張るぞー!
コメント
9件
おー
んー!面白いやんけ!あと鈴ちゃんお帰りなさーい!頑張ってね~!