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私は中学受験をした。
今となってはなんで受験をしたかもわからない。
小学校で一人だったわけじゃないし、友達もたくさんいて中学校で違う学校になるなんて悲しすぎるのに。
それでも中学受験をした。
みんなには言わなかったけど、親友の音杜には言った。
そしたら音杜も受けるって言われて一緒に受けた。
そして二人で合格して中高一貫校に入学した。
「合同入学式を開式いたします。」
入学式が始まった。
校長先生の話とかつまんない。
だけど、知らない人ばっかりだから話せないし。
余計につまらない。
入学式も終わって教室に戻ってきた。
音杜とはクラスが違くなっちゃったけど、同じ小学校だった蒼太と同じクラスになった。
私と蒼太は一人挟んだ斜め向かいの席だった。
私たちの間にいたのは和哉だった。
私も蒼太も話せる人がいないから二人で話すことが多くて、間にいた和哉も一緒に話すようになっていた。
和哉とは入学してすぐに仲良くなった。
花奈もすぐに仲良くなった。
名前が漢字違いで一緒で誕生日も一日違い。
運命的な出会いだった。
だからこそすぐに仲良くなれて二人でいることが多かった。
隣の席の恭輔も仲良くなった。