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グロ注意⚠️
キャラ崩壊あり
優しいかっちゃん
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緑谷「・・・本当に皆がいる」
そこにいた緑谷の目は、大きくて緑色にキラキラと輝いていたはずなのに
まるで何も見えていないような、そんな目をしていた。
麗日「デク..くん..?」
轟「緑谷、大丈夫か?」
緑谷「・・・ごめんね、今..顔見れないや」
そう言って廊下に出ていこうとした。
すると爆豪が突然立ち上がった。
爆豪「待てやデク!!」
緑谷「っごめ、はなして」
爆豪「ッんな目してどこ行く気だ!!」
緑谷「かっちゃんには、関係、ないっ」
イヤイヤと暴れる緑谷を爆豪が教室に連れ戻す。
爆豪「っその目!知ってんだよ俺は..」
切島「そっか、爆豪幼馴染だもんな」
上鳴「2人といえば謹慎ボーイズだもんな〜」
緑谷「っ..」
上鳴「うぇっ?!」
なんと緑谷が泣き出してしまった。
緑谷「..っ!!待って、今..何月何日?」
泣いたかと思えば急に日付を確認しだした。
何がしたいのだろう。
八百万「9月3日ですが..」
緑谷「!!」
耳郎「日付が、なんかあんの?」
瀬呂「つか個性の詳細まだ聞いてねぇしな」
個性事故。
その種類は人口と等しいとまで言われているため、予想が難しいのだ。
緑谷「っふぅ…ごめん、個性の説明するね」
えっと、泣いたりしてごめんなさい
みんなが悪いとか..そんなんじゃなくて、
ちょっと・・・感動したというか..。」
麗日「感動..?」
緑谷「うん、
最初に言っておきたいのは、
僕は緑谷出久で間違いはないって事。」
飯田「入れ替わりの類ではないんだな!」
緑谷「・・・ちょっと複雑。
僕はね、ちょっと先の未来から来たみたい 」
上鳴「未来?!」
瀬呂「ちょっと先って..明日とか?」
緑谷「アハハ、まぁそんな感じ
僕が生きていたのは1周間後の未来。
僕はちょっとヘマをやらかしちゃって、
謹慎を食らってました」
飯田「ムム、関心せんな」
上鳴「んじゃ爆豪も?」
緑谷「かっちゃんはセーフ、ギリね
だけど、一緒に謹慎喰らいたかったな..」
爆豪「あ”??」
緑谷「・・・」
緑谷がうつむいてしまう。
緑谷「・・・死んじゃったんだ、みんな」
息を飲んだのは誰だろうか。
1人、いや全員なのかもしれない。
緑谷「今日から3日後
君たちは敵連合から襲撃を受ける。」
緑谷が指を三本立てた。
緑谷「最初は相澤先生。
完全に不意打ちだったらしいよ
荼毘..?っていう炎個性持ちに焼かれた。
次に13号先生。
焼かれた相澤先生を見て、生徒を守ろうと荼毘に立ち向かったらしいよ。
流石だよね
けど、敵連合の援軍『死柄木』によってサポートアイテムが粉々。
そのまま体もバラバラに..
・・・最後にプレゼントマイク先生
相澤先生をやられた怒りと、あっさりやられてしまった13号先生への動揺を見破られたみたい。
その動揺からきた隙をズバッと。」
誰も、口を開けなかった。
緑谷「・・・あとは生徒の、A組のみんな。
生徒の戦闘記録はなかったから、僕のわかる範囲で答えるね。
かっちゃんは本当に酷かった。
あとから現場に行ったんだけど、 ニトロの匂いがする肉片はそこら中にあったよ。
麗日さんは、何が起きたのかさっぱり。
自分の個性の、限界を超えたのかも
下半身は無事。
上半身は潰れていて、見る影もなかった
飯田くんは、悲惨の一言。
足のエンジンが焦げていて、多分だけど
轟くんと共闘したんじゃないかな
冷やした痕跡が見つかったらしいよ
轟くんには感謝してるよ。
飯田くんはエンジンしか残らなかったからね。」
つらつらとクラスメイトの死因を話す緑谷は、どこか冷静で、怖かった。
「上鳴くんはウェイの状態になったのかな
普通に遺体の顔は綺麗だったよ。
お腹は…ぐちゃぐちゃだったけど。
耳郎さんは耳が無かったな
よほど厄介だったんだろうね。
腕も足も切り落とされてた。
切島くんは頑張ったんだよね。
硬化の個性で体が硬いから、体に大した傷はなかったよ。
けど、仲間思いな君に、あの光景はあまりにショックだったんだよね。
死因は、自殺だよ
葉隠さんは…正直、最初は誰の遺体だろうって思った。
ごめんね、顔とか初めて見たから
あ、でも大丈夫!体はなかったから!
ん〜大丈夫でもないか..
轟くんは、本当に何があったのって感じ
氷の中で凍ってたよ。
なんか白雪姫とか見てる気分だった。
まぁ死因は当然、凍死だよ..。」
それからも緑谷はクラスメイトの死因を話して言った。
中には吐き気を催すもの。
仲間の死に衝撃を受け、涙ぐむもの。
自身の死因、死に様を信じられないもの。
様々だった。
爆豪「で、テメェは大丈夫なんかよ」
上鳴「・・・爆豪、」
切島「そう、そうだぜ緑谷!お前だけ残っちまって..」
緑谷「・・・みんな、優しいんだね」
耳郎「自分らが死んだのも結構ショックだけどさ、相澤先生まで死んじゃって、自分だけ残ってさ、大丈夫なの?緑谷」
緑谷「耳郎、さん」
相澤「・・・途中から聞いていたが、酷い未来だな」
緑谷「相澤..せんせ..っ」
爆豪「確かに俺はお前を置いて死んじまったのかもしれねぇ」
緑谷「っうん」
爆豪「だが、お前は俺の意思を受け継ぐ義務が課せられた。」
緑谷「うん?」
爆豪「つーわけでプロヒーローになれ」
緑谷「うん?!」
爆豪「とるっつったらNO.1意外クソだ」
緑谷「かっちゃん..っ」
爆豪「まぁ、俺は生きるから関係ねぇがな」
緑谷「っ…」
爆豪が緑谷の前に立つ。
爆豪「つーわけで、俺は死なん」
緑谷「っ..うん!!!」
その瞬間、緑谷を強い白い光が包み込んだ。
A組のクラスメイトが静かに見守る。
緑谷「みんな!!ありがとう!!!!」
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緑谷「..帰ってきたんだ」
緑谷は静かな場所にひとりきり。
緑谷「..俺は死なん、か」
大きな入れ物に入った水を、墓にかける。
そしてお線香にマッチで火を灯す。
緑谷「かっちゃんの、A組のみんなの意思は、僕が引き継ぐ。」
手を合わせる。
緑谷「僕、平和の象徴になるね。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈end